リーガルハイ (2013年10月期・フジ・水曜22時枠) 企画 - 成河広明 演出 - 石川淳一、城宝秀則、西坂瑞城 プロデューサー - 稲田秀樹、成河広明、山崎淳子 オープニング 9nine「Re:」 http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html

第2話 逆ギレ天才起業家〜“つぶやいたら”名誉毀損？
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古美門は殺人犯・貴和の弁護で思わぬ裏切りが有って、初めて
の敗北を着せられる。古美門は真知子が持ち込んだ案件だと
して非難する中、更に真知子が少女漫画を読んでいることに
非難する。
そんな中、YouJoy動画にゲスト出演するのは、かつてインサイ
ダー取引と25億円の所得隠しをしていた事で服役していた
元コスモスケントの鮎川光だった。鮎川光は服役中に自分の
ことを誹謗中傷したマスコミを相手に訴訟を起こすとして、現在
既に35件を対象としていることを発表する。古美門研介は貴和
の弁護の失敗によってクライアントが離れていった事を受けて、
鮎川光の代理人として売り込むことが再び名誉を回復して行こう
とするが・・・

裁判云々の流れはあまりに幼稚だったので、正直どうでも良い
感じの流れがあった。
ただ自己弁護と称して本人訴訟は弁護士資格が無くても法廷に立
ち、弁護士と対峙出来るという辺りの事実を知らせることと、
今時のインターネット事情を考慮して、個人ブロガーの発言がどの
程度許容されるものなのか、そして漫画を通して擬似的
表現がどれだけ表現の自由として認められるものなのかを精査して
いくものが有った。

ネタとしては、世論が持つ身勝手な情報の流れを皮肉る中で、
それぞれに持つ思惑が目の前で起こしている言動とは違うという
ことで、最後になってそれらが明らかにされるという辺りが
面白く抽出されていく物語だった。

完全に悪人だと思っていた鮎川がそれ程悪い人物像ではなかったこと。
良い人だと思っている羽生晴樹が実際には、古美門研介の事務所を
潰そうとしていることなど、なかなか表の顔だけでは分からない
ところが有って、一筋縄ではいかないところが面白かったと思う。

ただ展開としては狙いすぎている感じがして、ちょっぴり描写と
して安っぽく見えるのも事実だし、逆にそれがこのドラマの良さ
とも言えなくもないので、完全に好みの問題なんだろうなと
思うところも有る。

25人しか閲覧者の居ないブロガーを訴えるという極論がちょっと
違和感があったけど、出来れば猪野義孝のことを取り上げるのも
玉川たま同様に過去・鮎川と何らかの因果関係があって、傷つけた
事へのお詫びが含まれていれば良かったのだと思う。

羽生が天然なのかと思ったけど実際には腹黒が出てきたことで
面白くなったけど、完全に弁護士資格剥奪もののことをしている
感じだね。

そして金に関して、鮎川はともかく古美門はあれだけ儲けている
のに金がないというのはちょっと強引な設定なのかも知れない。