リーガルハイ (2013年10月期・フジ・水曜22時枠) 企画 - 成河広明 演出 - 石川淳一、城宝秀則、西坂瑞城 プロデューサー - 稲田秀樹、成河広明、山崎淳子 オープニング 9nine「Re:」 http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html

第4話 お隣り付き合いは蜜の味！？嫉妬渦巻く隣人裁判！！
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古美門のバイオリンの練習の音に頭を抱える真知子は文句を
言うが、自らの仕事の遅さを他人のせいにするなと倍返しされ
る真知子。
クラブでは男女が痴漢・冤罪を主張して言い争う中、その場に
居合わせた判事の別府は二人の仲裁役をしてその場を収める。
そんな中、西平家でピアノの音が鳴ると、その音に合わせて
隣人の東山家の妻・冬海は布団叩きで叩いて対抗するという
険悪なムードが漂う中、ついに互いの怒りが頂点に達して、
西平家の妻・なつは冬海の元にハサミを持ってクレームに
いき、自衛のためにゴルフクラブを持って応対に出る中、
互いにもつれ合ってなつは冬海の腹部にハサミを刺してしまう。
刑事裁判では正当防衛が認められる中、敗訴した冬海は民事
裁判によって、慰謝料の請求と共に隣人に引っ越しを勧告して
欲しいと頼みに古美門の事務所を叩いていく。

スペシャル版に登場した別府判事が再度登場。
判事によっていろいろな解釈があるのは承知だとしながらも、
彼女の主観による数多くの決断は、法曹界でも相当問題だろうと
思わせるものがある。確かに古美門も問題行為が過ぎるのだけど
一弁護士と裁判長ではまた立場が全然違い過ぎるからね。

冒頭では古美門側の圧倒的不利な状況から始まり逆転していく
という流れはいつも通りの段取りだけど、途中で古美門を退廷
させて真知子に話の流れを引き継がせたり、その逆も然りで
色々と裁判に於ける流れにも工夫してある。

刑事裁判に於いて被告有利の判決を出した案件に対して、民事に
於いては逆の判決を出すことの難しさは感じるけど、組織に
よって縛られる別府に対して、古美門が問いかけるものは
今後を期待させるところに繋がっているし、なかなか面白いもの
が有った。

嫉妬の感情に於いて、どちらがイニシアチブを持ち、状況的に
上に立っているのか。
他人の家庭の事情のことなど容易に分かるものではないというこ
とを逆手にとって上手いこと最後に逆転していく流れは面白か
ったし、何よりも上述した別府に対する問いかけにも今回の
テーマである嫉妬心に対して、上手くマッチアップしていて、
面白く出来ていたなと思う。

胡散臭いヤツだとしか思えなくなってきた羽生がまた、爽やか
路線だけでなく、上手いこと軌道修正をして、自分の信念を
貫きだしたところもまたドラマを見やすくしたように思う。

「サソリは踏まなければ刺さない」。サウジアラビアの諺だと
しているけど本当に伝わっているものなのだろうか?

ウィンウィン思想によるオチは、同じ日に裏で放送していた
「ダンダリン」と同じだったね。面白いことに、同じ日に放送
していた「ダンダリン」と「相棒」は奇しくも、外食産業に
於ける味繋がりが有ったし、互いに意識し有っているんでしょうか
ね。それこそ"嫉妬"にならなければ良いけどね。