リーガルハイ
(2013年10月期・フジ・水曜22時枠)

企画 - 成河広明
演出 - 石川淳一、城宝秀則、西坂瑞城
プロデューサー - 稲田秀樹、成河広明、山崎淳子
オープニング 9nine「Re:」

http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html




 

第5話 権利は誰のもの?窓際社員のキャラクター裁判!!
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先代から引き継いだ文具メーカーの"あじさい文具"は16年前に
倒産の危機に遭い、社長の田向は社員たちにもその現実を社員の
前で語る。社員は家族だとする社風だった会社としてはみんなで
社歌を歌って励まし合う中で、当時目立たぬ存在として会社で
働いていた田向学がたまたま描いていた"おやじ犬"を使った
キャラクターを打ち出して商品を出した結果、それが大ヒット
することになり、ライセンス料だけで年20億円、関連商品だけで
5000億円以上の利益を出す。
世界的メーカーに転身したことで社名もAJISAIカンパニーとなり、
田向は元々は開発部に所属していたが、その後なかなか開発に
恵まれずに、一緒に働いていた社員たちはみんな地位を上げて
いるのとは対象的に田向だけは、部署をたらい回しにされて、
社宅暮らしを強いられていた。古美門はそんな彼に目をつけて、
蘭丸を彼に派遣して、対価報酬を会社から求めるべきことを
唱えていく。

いつもは古美門側に不利な状況から始まるドラマだけど、今回は
圧倒的に原告である古美門/田向に分があったので、裁判の勝敗
自体はそれ程興味を引かれなかった。
寧ろ報酬がどの程度になるのかなという程度。

金が関わることで人が変わってしまうというものが最後になって
切なく描かれるエピソードだった。
人は望まなくても時の流れは流動的な社会の側面を描きだし、
それに巻き込まれている会社の中で、人は何を求めて生き甲斐と
しているのかが抽出された格好だった。
自分にとって一番幸せだった時代は何だったのかという考えさせる
にはとても上手く出来たエピソードだと思う。

相変わらず古美門自体がウザいキャラクターなのに、真知子の
父が場違いなまでに裁判を傍聴したり、羽生の誰もがルーザー論
には辟易とするものが有って、古美門が指摘するように胡散臭い笑顔
だなと思わず勘ぐりたくなる感じ。

これまでそんな羽生が影でコソコソしていたけど、今度は古美門
が仕掛けていくという意味では面白く出来ていたし、元々汚い
人物だと思っているところも有るので、古美門の仕掛けがあまり
悪いようには思えないところにも有った。

会社もこれまでの利益を考えればちょっとセコイ提案だなって
感じだったし、社長の方が胡散臭い感じにしか見えなかったので
結果としては当然だと思う。ただ日本の社会の性質からすると
個人の利益を追求していくと、会社を訴えた人間は裏切り
ものの様にして扱われて、二度と会社では立場を失うのだろうな
と思うと訴える方にも相当なリスクが有る感じにも思えた。

古美門研介 …… 堺雅人 (38歳、個人事務所)
黛真知子 …… 新垣結衣 (25歳、新人弁護士)
三木長一郎 …… 生瀬勝久 (50歳、三木法律事務所・所長)
沢地君江 …… 小池栄子 (35歳、三木担当秘書)
服部 …… 里見浩太朗 (50歳、古美門の事務員)
井出孝雄 …… 矢野聖人 (26歳、三木のアシスタント弁護士)
加賀蘭丸 …… 田口淳之介 (23歳、なんでも屋)
裁判傍聴する男 …… 大槻一人

羽生晴樹 …… 岡田将生 (25歳、元検察官・何でも円く収める天才・NEXUS Law Firm)
安藤貴和 …… 小雪 (35歳、殺害未遂容疑で死刑を宣告)
本田ジェーン …… 黒木華 (33歳、NEXUS Law Firm)
磯貝邦光 …… 古舘寛治 (45歳、元三木事務所、NEXUS Law Firm)

田向学 …… 野村将希 (あじさい文具時代に"おやじ犬"開発)
黛素夫 …… 國村隼 (真知子の父)
宮内 …… 冨家規政 (AJISAIカンパニーの社長)
田向美絵 …… 佐藤直子 (学の妻)
田向百合子 …… 大村美樹 (学の娘)
水野 …… 越村公一 (元社員、法務部っぽい役)
笠井 …… 梅沢昌代 (元社員、メガネ秘書っぽい役、目標達成)
大木和子 …… 小柳友貴美 (元社員、スケッチを描いたと主張)

星野綾那、本田清澄、大村美樹、武藤心平、畠山紬、畠中正文

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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