リーガルハイ (2013年10月期・フジ・水曜22時枠) 企画 - 成河広明 演出 - 石川淳一、城宝秀則、西坂瑞城 プロデューサー - 稲田秀樹、成河広明、山崎淳子 オープニング 9nine「Re:」 http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html

第7話 天才か暴君か！？世界的アニメ監督パワハラ裁判！！
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古美門から首を言い渡された真知子は、以前から誘いのあった
羽生ら率いるNEXUS Law Firmへ移籍する。
「目的地にたどり着きたければ最高のラクダを手に入れろ!」と
する羽生は真知子をNEXUSのみんなに正式に迎入したことを
語る中、誰もが幸せになる社会の実現に向けて、金や勝つことが
裁判の目的ではない事を確認し合う。
そんな中、「アニメ裁判」「ハダカ裁判」「インコ裁判」を
担当するNEXUSの前に対立してくるのは何故か全て古美門だった。

真知子の今の力量を図るという意味でも古美門との対峙する姿
は興味深かったし、これまでのパターンある展開を踏襲しつつも
その違いの中にどういう意味・意図が含まれているのかを精査して
いくのが楽しいエピソードだった。

それぞれ三つの裁判を担当したけど、どれも今の古美門と真知子
の関係を示唆する流れに繋がっていて、裁判を通して真知子が
どのように彼の事を考えているのか、そして古美門が真知子を
どのような視線で手放したのかが明らかになり、とても興味深い
流れになっている。

一見するとバカっぽいそれぞれの案件だったけど、どれも一つ一つ
見ていくととても計算されて作られている。
「アニメ裁判」は労基ネタを引き合いに出して、裏の「ダンダリン」
を牽制しつつも、更には宮崎駿さんの気持ちを代弁するような
キャラクターが登場して、才能とは何かを突き詰めていくところ
もまた心に響く物があったし、当然ながらその裁判でやりとりされる
内容は、古美門と真知子の関係を示唆するもの。
ラストを飾る「インコ裁判」では飼い犬に手を噛まれることを示唆
するだけでなく、シャケの母川回帰のような形で、成長して戻って
くることを期待しつつも、実際には取り込まれる可能性を示唆する
流れは面白く出来ていた。
「ハダカ裁判」は、すぐに話を聞いて女性がその道をわざわざ通る
ことに違和感が有ったので、別の意図があることはすぐに分かる
ものが有った。

また今回、蘭丸の使い方も面白く、「動くな」と言われて最後の
「アニメ裁判」に於いては互いの主張だけをぶつけさせるところ
など興味深く出来ていた。

それにしても相変わらずNEXUS Law Firmの面々の主張が気味が悪い。
あの笑顔は笑っているようで笑っていないパターンで、古美門が
語っていたけど、勝ち負けに拘らないのであれば、向上心も生まれ
ないと思うしなんか変な宗教にしか見えないところがあるね。