ミス・パイロット (2013年10月期・フジ・火曜21時枠) 脚本 - 櫻井剛、池上純哉 演出 - 澤田鎌作、成田岳 プロデュース - 後藤博幸 協力プロデュース - 関口大輔、古郡真也 http://www.fujitv.co.jp/misspilot/index.html

第8話 パイロットの夢叶える者、絶たれた者…
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2013年4月5日、一年半ぶりに帰国するパイロット訓練生たち。
晴たちは千里と連絡が取れず、心配する中で、千里の父が
パイロットである篠崎だと判明する。
国木田も千里にはパイロットを諦めて欲しくないとしながらも、
適正無しの判断を覆すことは出来ず、本人も十分に理解してい
るであろう事を告げる。

パイロットとしての夢や拘りがある分だけ晴以上に千里のエピ
ソードが色濃く描かれてしまうという皮肉なドラマ。
晴の拘りがパイロット以上に千里とのバディ関係にあるという
ところもまたドラマとしては、テーマをぼやけたものにして
いる印象も有るし、ちょっぴり残念な流れではある。

人の決断なり感情がそう簡単には割り切れないというのも分かる
のだけど、二週間に渡って、似たような千里のエピソードを
持ってきたというところに盛り上がりに欠ける部分が有った。
サプライズとして父親の事情なり、晴の親が倒れるという流れも
少々メインエピソード以外のところで盛り上げている感じで
ストーリーを牽引するには弱いものが有ったのも事実だ。

千里に気持ちをぶつける流れだったり、千里のことを思う仲間
の存在というのは伝わってくるものが有るし、千里と父親の関係
を通して今まで知り得なかった父親の苦労と同時に、頼るべき
家族以上の仲間が出来た分だけ人生が豊かになったのではない
かなという感じ。
恋愛話に関しては、みんな奥手という感じで少々話題に乏しい
ところが有るけど、寧ろその辺は好感が持てるかな。