ミス・パイロット
(2013年10月期・フジ・火曜21時枠)

脚本 - 櫻井剛、池上純哉
演出 - 澤田鎌作、成田岳
プロデュース - 後藤博幸
協力プロデュース - 関口大輔、古郡真也

http://www.fujitv.co.jp/misspilot/index.html




 

第9話 旅客機操縦までカウントダウンの晴に緊急事態発生…
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

日本に戻り改めてP訓たちが将来的に操縦するボーイング767機
の操縦訓練が始まる。これまでとは全くの別物であり、覚える
ことがたくさんある中で、実家の父親から晴に対して頻繁に
電話が鳴るようになる。内緒にして欲しいと言われたが、実は
母・よし美は末期のガンであり余命が長くないので忙しくても
顔をなるべく見せて欲しいのだと言われる。
国木田は訓練に身が入らない晴を見て、千里を呼び出し、彼女
の悩みを聞いてあげて欲しいと語るが・・・

実際の人がモデルになっているそうなので、それを思うとまた
見方も変わってくるところが有るのかな。
どうしても一般人から突然パイロットを目指し達成するまでの
間を駆け足で描いている感じがするので、物語そのものが
ややテーマとして弱くなっている感じはする。
パイロットという一般とは職種の違う舞台となることでそれらの
弱い部分を補おうとしているのかも知れないけどね。

ドラマは就職訓練中に起きた親の病気が発覚によって、改めて
今の自分の立場というものを鮮明に描きだしたもの。

友達の大切さ、家族の大切さ、将来に向けて身の引き締まるような
思いで取り組むべきパイロットとしての仕事。
ちょうど子どもが社会人になるのを堺にして、親が病気になったり
命を揺るがす事態が起きうるということで、人生の流れとしても
ドラマとしての流れとしてもありがち。折角立派になった姿を見せて
育ててくれた恩返しをしたいと思っているであろう状況の中で、
このような事態が起きてしまう事への無情さを感じる。

仲間が一丸となって店を手伝うみたいな流れは他のドラマでも
見た気がするし、落ち込んでいるところを無条件に助けてくれる
仲間の存在の有りがたさを感じる。

千里と晴の関係も改めて描かれ、そしてちょっぴり湿っぽいドラマ
の中にも恋愛ドラマを盛り込んだ感じで、全体的には平坦な感じ
の内容だけど、友情を確認しあえたので良かったかな。

より訓練は厳しくなるとしているけど、アメリカ時代が2度のチャンス
しかないとする試験の流れを演出していたのに対して、今回はそういう
縛りがないというのはやや違和感は有るかな。

手塚晴 …… 堀北真希 (就職活動中たまたま見つけたパイロットを目指す)
手塚茂雄 …… 石倉三郎 (父、居酒屋「ひばり」)
手塚よし美 …… 根岸季衣 (母、居酒屋「ひばり」)
小田千里 …… 相武紗季 (東大・秀才、パイロットを目指す)
国木田孝之助 …… 斎藤工 (パイロット機長、指導教官になる)
阿倍野すず …… 桜庭ななみ (泰治の彼女)
鈴木倫子 …… 菜々緒 (グランドスタッフ、国木田が好き)
岸井泰治 …… 間宮祥太朗 (すずの彼氏、パイロットを目指す)
小鳥翔 …… 小柳友 (小心者、パイロットを目指す)
山田一男 …… 藤井流星 (リーダー格、パイロットを目指す)
諸星麻也 …… 庄野崎謙 (金持ちのボンボン、パイロットを目指す)
三枝かのこ …… 藤澤恵麻 (独身寮「品川WEST」寮母)
篠崎一豊 …… 岩城滉一 (機長。訓練センター副センター長)

杉岡 …… モロ師岡 (ディスパッチャー)

冨永竜、若林秀俊、佐藤旭

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system