名もなき毒 (2013年7月期・TBS・月曜20時枠) 原作 …… 宮部みゆき 「誰か　Somebody」「名もなき毒」 脚本 …… 神山由美子 音楽 …… 横山克 制作 …… 那須田淳 チーフプロデューサー …… 橋本孝 プロデューサー …… 鈴木早苗、橘康仁 演出 …… 塚原あゆ子、金子文紀、山本剛義、竹村謙太郎 http://www.tbs.co.jp/namonakidoku/

第6話 第２部開幕！謎の無差別連続毒殺事件×恐怖のストーカー
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愛犬の散歩をしていた古屋（森次晃嗣）が、コンビニで買った
飲み物を飲んだ途端に突然、泡を吹いて倒れ、そのまま死亡。
断続的に起きている連続無差別殺人事件の４人目の犠牲者とな
ってしまった。すぐに娘の暁子（真矢みき）に連絡が入り、
警察の事情聴取に付き合うことに。どうやら警察は、暁子を
容疑者の一人として疑っているようだった。一方、杉村（小泉
孝太郎）の働く広報編集室の一員となった原田（江口のりこ）
は、あらゆる「毒」をまき散らし、トラブルばかりを引き起こ
す問題社員だった。結局、編集長・園田（室井滋）の判断で解
雇されてしまう。これに激高した原田は、会長（平幹二朗）の
元に訴訟をほのめかす手紙を送り付けてくる。速やかに対処す
るよう、会長から指示された杉村は、原田の過去を探ろうと、
元警察官で探偵の北見（大杉漣）に相談するために出向く。
そこで杉村は、古屋の孫・美知香（杉咲花）と出会ってしま
う。この出会いにより、杉村は、自分とは全く無関係と思わ
れた連続無差別殺人事件に巻き込まれることになる。
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梶田家の事情を無事処理した杉村。
この界隈では最近、毒入り飲料によって無差別に人が殺害される
事件が起きていた。3月にさいたま、5月に横浜、7月にはまたし
てもさいたまで起きた事件だが、杉村の近くでついに4件目の
事件が発生する。
被害者は2年前まで大手金属加工会社を定年して、悠々自適の
生活をしていた古屋明俊(67歳)。毎日愛犬と散歩し、コンビニ
に立ち寄ってウーロン茶を飲む習慣が有り、そのコンビニで
購入した紙パックのウーロン茶に青酸性の毒物が混入していた
事が分かる。
一方バイトで入って居たシーナが海外留学の為に辞めた為に
「あおぞら」編集部では出版業の経験を持つ人材を応募した
ところ88人の応募が有り、その中の一人、原田いずみが合格
して仮採用になる。しかしいずみは、経歴を詐称し、まるで
仕事ができないばかりか、その事を指摘すると次々と感情的な
応対をし始め、首を宣告した会社を訴えると言い出し始める。

今回一部から引き継がれた格好で二部に突入したこのドラマ。

二部は一部よりも更に危険性をはらんでいて、下手に関わる
とまさに大事な家族にまで害が及んでいきそうで、スリリング
なものが有る。

一見するといろんなところに問題が有りそうで、当面はどの
人物が信用出来る人なのかを流れと共に精査していく必要が
有りそうだ。

気になってのは、森次・ウルトラマンセブン・晃嗣さんが連れ
ていたあの犬、お父さん犬ですか?毛並みが綺麗だね。

原田いずみがあまりに怖すぎる。心に蛇を持つ女だとしていた
けど、人には落ち度が無くても、不条理な形で恨みを
買って、事件に巻き込まれてしまうものだという事が至る所
で存在している。

そのような状況の中で、そういう不条理さを起こすものたちが
実は意味も無く発生している訳では無いことが描かれている
ところは、逆に唯一安心させられるところもあるけど、
それを防ぐ手立てをしていない人たちが多いことも有って
結果的にこの世の中でこういう事件が無くなることはないの
だろうね。

杉咲花さんはまたしても訳ありっぽい子役だね。
暁子と萩原弘の繋がりが気になるところだけど、孫の面倒を
見てもらっているのに娘が殺すはずもないだろうし、
どういうからくりが存在しているのか。

一部の時に現れ始めていた、金持ちと貧乏人のちょっとした
境遇の違いなんかは、このドラマを構成する上で重要な要素
として存在している。貧富の差は時に人の中の歪みを発生
させてしまうものなのか。

とりあえず二部突入も、物語の導入にすっと入れたところは
良かった。TBSの事だから延長放送も有るのかなと思っていた
けど、この枠で延長することは無いのかな。