名もなき毒
(2013年7月期・TBS・月曜20時枠)

原作 …… 宮部みゆき
「誰か Somebody」「名もなき毒」
脚本 …… 神山由美子
音楽 …… 横山克
制作 …… 那須田淳
チーフプロデューサー …… 橋本孝
プロデューサー …… 鈴木早苗、橘康仁
演出 …… 塚原あゆ子、金子文紀、山本剛義、竹村謙太郎

http://www.tbs.co.jp/namonakidoku/




 

第7話 迫り来るストーカー!遺産を巡る二人の女…犯人は娘か愛人か
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杉村は原田いずみへの対応に追われる中、北見の元を訪ねた
際に見かけた女性・美知香が公園で倒れているのを見つけて
助ける。後日、彼女の母。暁子と会うことになり会話している
と、二人は連続殺人事件の被害者家族の一人であることを知る。
そして古屋明俊の娘・暁子にも殺人の容疑がかかっていること
を知る。

いろんな方向から危険な信号が発せられているけど、どの流れ
が何処に接続していくのかが興味深いものが有った。

前回の感想の中で、誰が信用できる人物なのかについて言及
したけど、寧ろ信用というよりも誰を助けていくべきなのかが
どうかを冷静に精査しないと大変なことになっていきそうな
ドラマだ。

今までにも描かれてきたけど、貧富の差がドラマの中で妬みの対象
として描かれ、杉村家が味わっている裕福な環境が、逆に恐怖の
対象として存在してしまっていることが皮肉な感じでなんとも
言えないものがある。

どの人物にも当然ながら世の中に対して、そして身内に対して
憤りの感情が存在し、その怒りを何処で発散していくのかに
よってその後の展開が大きく変わっていきそうだ。

一番の収穫は、一見すると害が無い存在だと思われた暁子が、
一気に嫌疑をかけられる立場としての説得力を帯びてきた
ところかも。真矢みきさんってあんまり悪役を演じることが
無いので、その手の心の闇というものはとても興味深い所に
繋がっている。なによりも"変な名前"のコンビニの店長と精通している
ところが怖い。斎藤歩さんって悪役姿が多いものね。

原田いずみの件はもう少し早くに手をうつべきだったね。
あまり反論の機会を与えてしまうほどに杉村の家庭にまで
入って来そうだし、この人が連続殺人班ではないのかという
疑いの目を持つ部分も有ったけど、一件だけまだその嫌疑が
晴れていないところがあるのかも。

そしてシーナちゃん。
留学にはいかなかったようで、東京に留まっている理由が気になり
ますね。

杉村三郎 …… 小泉孝太郎 (元あおぞら出版)
梶田聡美 …… 深田恭子 (長女、4歳の時に誘拐された、婚約中)
杉村菜穂子 …… 国仲涼子 (三郎の妻、心臓が悪い?)
梶田梨子 …… 南沢奈央 (次女、アルバイト)
手島雄一郎 …… ムロツヨシ (社内報「あおぞら」編集部編集)
浜田利和 …… 高橋光臣 (聡美の婚約者)
椎名遥 …… 岡本玲 (社内報「あおぞら」編集部編集、アルバイト)
加西新 …… 森崎ウィン (社内報「あおぞら」編集部編集)
園田瑛子 …… 室井滋 (社内報「あおぞら」編集部編集長)
谷垣太一 …… 山崎大輔 (社内報「あおぞら」編集部副編集長)
水田 …… 本田博太郎 (睡蓮マスター)
今多嘉親 …… 平幹二朗 (今多コンツェルングループ)
遠山 …… 佐藤直子 (第一秘書、"氷の女王")
杉村桃子 …… 矢崎由紗 (三郎の子)

古屋 暁子 …… 真矢みき (外資系証券会社、母親)
古屋 美知香 …… 杉咲花 (暁子の娘、摂食障害)
古屋明俊 …… 森次晃嗣 (コンビニの毒入りウーロン茶を飲んで)
原田いずみ …… 江口のりこ (編集部に侵入者)
秋山 省吾 …… 平山浩行 (ジャーナリスト)
萩原弘 …… 斎藤歩 (コンビニ"ララパセリ")
芦田 …… 大高洋夫 (捜査一課)
森川 …… 井坂俊哉 (捜査一課、芦田の相棒)
外立研治 …… 君嶋麻耶 (コンビニ"ララパセリ"、バイト)
黒井 …… 矢柴俊博 (今多物流、次長)
近藤 …… 松本岳 (刑事)
沼田 …… 新井康弘 (ハードアクト社長)
北見一郎 …… 大杉漣 (探偵、元刑事)
海 …… 田辺未佳 (美知香の友達)
岸井 …… 鉄炮塚雅よ (ハードアクト)

池田稔 , 向井政生 , 伊藤隆太

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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