名もなき毒 (2013年7月期・TBS・月曜20時枠) 原作 …… 宮部みゆき 「誰か　Somebody」「名もなき毒」 脚本 …… 神山由美子 音楽 …… 横山克 制作 …… 那須田淳 チーフプロデューサー …… 橋本孝 プロデューサー …… 鈴木早苗、橘康仁 演出 …… 塚原あゆ子、金子文紀、山本剛義、竹村謙太郎 http://www.tbs.co.jp/namonakidoku/

第9話 父の告白…ストーカー女の悲劇の過去！愛人の正体！急展開の衝撃ラスト
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「あおぞら」編集部の杉村の元を尋ねてきた美知香は
コーヒーを飲んだと同時に倒れてしまい、時間差を置いて
杉村も容体が急変する。杉村は助けを求めるが、オフィス内
の全員が部屋に倒れていた。たまたま外回りをして帰社した
手島はこの事態を知り、急いで救急車を要請すると、ペットボトル
の中に睡眠薬が入っていた事が分かり、毒物では無かった事が
判明する。ペットボトルに付着していた指紋から原田による
犯行だとして警察は捜査を開始。家宅捜索の結果、彼女の部屋
から犯行に使用されたと思われる睡眠薬も見つかるが・・・

他人からの伝聞頼みの状況なので、どこからどこまで事実なのかが
分からず、語っている人の主観によって、相手に思い込ませて
いるのではないかと思わず疑いたくなるような形でドラマが進行
しているのだけど、本当のところどういう事情が有るのか。
人それぞれに持つ心の闇というのは他人には分かりづらいところ
に繋がっているのだろう。

犯行を犯す理由があると人々は安心するものだけど、意外と
そうした理由も他人にとっては取るに足らない問題として
存在していたりするのではないかという気がしてならないところ
もある。

今回のドラマを見た限りでは、視聴者が想像する通りで物語が進行して
いて、特に捻りはない感じだった。その様な流れの中で、どこで
その辺の流れの中に別の人の思惑が隠れているのか。
猟奇的思考を持つ人の言動が目立つし、過去にちょっとした過ちを
犯した人に対して、先入観が植え付けられるものが有るので、
別の人の思惑というものがなかなか見えづらく加工されている辺りが
上手く出来ているね。

この手のドラマ、それぞれの行動を気にし出すときりがないのだけど
なぜ遠山が来ず、今多嘉親も来ないのかとか、「ごめんなさい」
と送られてきたメッセージが額面通りの人からのものなのか気になる。
今NHKで放送している海外ドラマ「デスパレートな妻たち」でも
ブリー・バンデカンプにこの手の謎のメッセージが送られてきた事
が有ったのを思い出すけど、毒を仕込んだのが奈良だとしたら
防犯カメラにも映っている筈だし、やはりキーマンとなるのは
そこで働いていたものが誰と関係が有るのかというところなの
だろうか。明俊自身が何らかの心の闇なり不治の病を抱えている
のではないのかと思ったりもしたけど、それは無いのかな。