なるようになるさ。
(2013年7月期・TBS・金曜22時枠)

原作 - 橋田壽賀子
企画編成 - 十二竜也
プロデューサー - 荒井光明
演出 - 吉田秋生、酒井聖博
テーマ曲 - 指田郁也「バラッド」
編成 - 高山暢比古

http://www.tbs.co.jp/naruyouninarusa/




 

第3話
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いよいよ店をオープンさせる。
初日は一人も客が来なかったが、昇は宣伝すべきだとして、
自分が宣伝チラシをイラストを交えて作ると告げる。
大悟も出来上がった原画を元にチラシを印刷、そして着ぐるみ
を用意して後方支援する。駅前、そして近隣住民にチラシを
1000枚配る中で、その日も一人も来ないかと思われたが、
少しずつ人が集まってくることが分かる。

客も店員もある意味ではマジメで理想的な人たちばかり。
リアクションが優等生って感じで、相手を傷つけないよう配慮
しすぎている所があるし、感動なり、この店を称賛する様子や
そのやりとりがどれも優し過ぎる感じはする。

徐々にキャラクターたちが自分たちの心情なり、現在抱えてい
る問題を語り始めて、それぞれに意見をぶつけ合う構図故に
内容としては少しずつ引き込まれている感じはするけど、
どの人物も理想を描いた性格をしているので、悪い方向には
決して進まないのだろうなという何処か安心感が出過ぎている
ところはあるのかな。

各々のキャラクターたちが必死になって働いてくれているのは
ここにしか居場所がないとする為で、ここを守りたいとする
意思が働いているのだろうけど、綾にしてみれば、赤字を出して
までやることではないということで、その温度差は感じる。
特に恵理に至っては生活費を稼いで自立していかねばならない
ので、居候している身とはいえ、無料奉仕でばかりは働いては
居られない感じがする。

若さと時間を持て余しているとしている二人の若者に関しては
まだまだこのドラマの中でも語られている様に可能性はあるとは
思うのだけどね。

今回はキャラクターの中でも一番色濃く描かれたのは、
昇だった。一流企業に入社することが幸せになる道だと思って
いたが、毎日同じような繰り返しの生活に自分ってものが
無い暮らしだと称していた。ある意味では贅沢な悩みにしか
見えないところも有るのだけど、昇自身、東大出ということも
有って主張はしっかりとしている。

大悟は子供が成人になったら酒を飲み交わすのが夢だったが
気がつくと子供達は家を出て行ってしまい、昇にその代替的
役割を持たせた感じだし、そんな昇との関係を続ける内に
自分の子供に出来なかったことへの懺悔や後悔を感じていく
のだろう。

綾に至ってはここに集まった人たちとの縁を感じつつも、所詮
は赤の他人の子であり、私たちがするのは本当の親のすること
とは違うとすることで、ある意味責任も感じない楽な立場に
自分を置いているところも有るのかな。

長島大悟 …… 舘ひろし (夫、商社勤務)
長島綾 …… 浅野温子 (大悟の妻、レストラン開店の夢)
内田陽子 …… 志田未来 (家出人)
大竹昇 …… 安田章大 (引きこもり、病院の息子)
中津恵理 …… 紺野まひる (夫がDV、福岡から逃げて来た)
長島悟 …… 池田努 (長男)
長島美智 …… 太田在 (悟の妻)
長島至 …… 水上剣星 (次男)
長島マリ …… 石原あつ美 (至の妻)
長島健 …… 小澤亮太 (三男)
長島百合 …… 早織 (健の妻)
西木邦 …… 泉ピン子 (綾の姉、独身、料理店"にしき")

長島 空 …… 庄司龍成 (悟と美智の息子)
長島 幸 …… 曽我夏美 (悟と美智の娘)
大月 久子 …… 白石まるみ (百合の母)
大月 忠 …… 芹澤名人 (百合の父)
夏子 …… 飯沼千恵子 (料理店"にしき"のスタッフ)
中津誠 …… 大西利空 (息子)
中津正夫 …… ?? (父親、暴力夫??)

大竹茂 …… 金田明夫 (昇の父、医者)
大竹元子 …… あめくみちこ (昇の母、教育ママで東大に入れた)
小田由美子 …… 黒坂真美 (恵理の親友)

前田淳、吉沢梨絵、家納ジェニコ
本間剛、篠原真衣、星野晶子、横田美姫、優希彩、七海
工藤時子、ふくまつみ、塩谷恵子、松田実里、高橋里奈
須田瑛斗

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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