なるようになるさ。 (2013年7月期・TBS・金曜22時枠) 原作 - 橋田壽賀子 企画編成 - 十二竜也 プロデューサー - 荒井光明 演出 - 吉田秋生、酒井聖博 テーマ曲 - 指田郁也「バラッド」 編成 - 高山暢比古 http://www.tbs.co.jp/naruyouninarusa/

第10話
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今日から誠は新学期。転校生にとっては難しい時期かも
とれないが、大悟は学校は楽しい場所なのだから気楽にいけ
と言われ、昇や陽子も何か有れば相談するよう告げる。
夢や福たちも誠のために迎えに来てくれて一緒に学校に行きや
すい様にサポートされる。
一方お店の方も綾が大阪から戻ってきた為に、代理の料理人
をしていた大悟は解放され、短い間だったが、料理人をする
喜びみたいなものを実感し、綾がカフェレストランを開きたが
った理由も理解するようになる。
そんな中、いよいよ昇が担当していたハニー製菓のイラストが
大々的に新聞の一面に全面広告として掲載される可能性が
出てくるが・・・

カフェレストランで働く人たちの絆が良い感じで描かれる。
昇が成功することは喜ばしいことではあるが、それと同時に
このカフェレストランを支えてきた人物の一人が巣立つので
はないかとする思いが、このドラマに於ける最後の肝として
存在している。

元々綾は子供たちが出て行った心の穴を埋める意味合いも有って
住み込みを許した理由でも有るのだろうし、代わりの人が
くればまた事情も変わってくるのだろうが、色んな意味で
これまで働いてきた人が一人辞めれば、バランスシートが乱れ
ていくのではないかとする思いも有って少しずつ出会いの喜び
が、別れの寂しさを感じるようになって来ている。

とりあえずはまだ辞めないとの事だけど、昇が両親と和解
した以上はいつまでもここに留まる理由もなく、寧ろ
実家公認ともなれば、実家の方が作業スペースも有るのだろう
しね。

母親が過度の心配をして来たことも今となっては・・・って
感じだけど、出会いが無ければ一生引きこもりで人生に
絶望感だけを感じるだけの生活になっていた事を考えると、人の
出会い・人脈の大切さを改めて感じると同時に、社会に出て
他人と積極的に関わるべきことが有るのかなということが描かれ
ている。

まぁ正直人生なめんなよくらいのトントン拍子の内容で、
本人の努力は認めるけど、大切なのは人脈があることやチャンスを
如何につかめるのかにかかっている感じがするので、結局
人はそういう権力者の周りに居ることこそが成功への第一歩
という感じがして、なんとも複雑。昇に対する対応なんて
めちゃくちゃ過保護以外の何者でもないしね。

本当の息子にはここに来て厳しくなった感じだけど、
健の言い分が全く分からないでもないけど、やはり小遣いを
せびる下りは流石に三男っぽい性格が有って、綾がどのように
して育ててきたのかがある意味分かるような設定だった。