信長のシェフ
(2013年1月期・テレ朝・金曜23時枠)

脚本 - 深沢正樹、倉持裕
演出 - 兼ア涼介、田村直己、藤岡浩二郎
音楽 - 池頼広
ゼネラルプロデューサー - 横地郁英
プロデューサー - 大江達樹、島田薫
主題歌 - Kis-My-Ft2「My Resistance -タシカナモノ-」

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第7話 ついに本能寺の変!?最終決戦!明智光秀を平成グルメで止めろ
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ケンは京の商人や茶道家たちの舌を唸らせたパオンを信長にも
作る。砂糖が貴重で手に入らないが為に甘葛でパオンを作る
中、信長は砂糖ならば将軍の足利義昭の元に沢山有るハズなので
明智光秀に届けさせるという。ケンは歴史上、信長を裏切る
のが光秀なので違和感を覚える中、信長の最大の敵は一向一揆
であり、それを上手く操っているのが石山本願寺の顕如である
事を知り、なんとかこの寺を明け渡すよう再三にわたって
要求を繰り返すが、容易に応じようとはしなかった。義昭は
信長の横暴な振る舞いに対して、なんとか顕如をけしかけて、
信長を貶めたい意図があった。そんな中で、近江一帯を支配
している三好党が信長に対して挙兵している事を知り、再び
戦の気配を感じていく。

歴史が常に正しいモノでは無いとして疑いを持つところがまた
面白いスパイスとして現れた話だった。

歴史研究が進んでいくに従い、自分たちが学んでいた歴史と今
の歴史が違うみたいな事はよく言われるし、日々その手の
歴史の時代考証は書き換えは行われているハズなので、
こういう要素を取り込むのは面白いのかも。

意外と本能寺と言われても活字では耳にするものでも、いざ
建物を目の前にした所でそこが本能寺だと言われると、なかなか
分からないものが有ったりもする。そんな事情も勘案して、ケン
が突然歴史の転換期の舞台の中に迷い込んだとする流れも面白く
描かれていた。

歴史を変えようとするケンの行動が果たして上手く行くのか
気になるモノが有るし、ケン以外にもこの時代に迷い込んでいる
ものが居るということで、色々と複雑なものが出て来た。

先見の明を持つ物は、新しい文化を容易に受け入れるものだな
と思う所も有り、信長、顕如、そして明智光秀が、異国情調
溢れるケンたちの事を容易に受け入れている現実が何とも言えない。
特にその中でも光秀は群を抜いている感じだね。

流石に濱口くんにとったぞーを言わせなかったところが有った。

ケンが現代的に感覚で信長に対峙している辺り、恐れ多いこと
だけど、新しい価値観を吹き込んでいる辺りはまた面白い感じ
だね。

ケン(賢一郎) …… 玉森裕太 (フレンチ料理人)
織田信長 …… 及川光博 (戦国時代 全国統一を目指す)
夏 …… 志田未来 (刀鍛冶)
瑤子 …… 香椎由宇 (ケンが見る幻視の女)
サル (豊臣秀吉/木下藤吉郎) …… ゴリ (信長の家臣)
森可成 …… 宇梶剛士 (信長の家臣)
楓 …… 芦名星 (信長の家臣)
徳川家康 …… 竹山隆範 (3話、4話)
足利義昭 …… 正名僕蔵 (3話)
明智光秀 …… 稲垣吾郎 (信長の家臣、ケンの話に興味)
井上恭之介 …… きたろう (信長の料理長)
ナレーション (来宮良子)
森蘭丸 …… 永瀬廉 (可成の息子)

顕如 …… 市川猿之助 (大坂摂津石山本願寺の僧侶)
黄金濱之助 …… 濱口優 (伊勢・北畠具教の家臣、エビを届ける)
顕如の僧兵 …… 峰蘭太郎

木村康志、宇野嘉高

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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