Oh,My Dad!!
(2013年7月期・フジ・木曜22時枠)

脚本 - 安達奈緒子
音楽 - 吉俣良
プロデュース - 増本淳
演出 - 河野圭太、葉山裕記、加藤裕将
主題歌 - GReeeeN「愛し君へ」

http://www.fujitv.co.jp/ohmydad/index.html




 第4話 引き裂かれる父子…パパは嘘ばっかりだ
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元一と光太は株主優待券があるという事で美月に誘われてボウ
リングにいく。もうすぐアパートを借りるだけの金が貯まる
ので後は安定した職場に就職するだけだと告げる。美月は
日藤物産のインターンシップ制度があり元一のプレゼンを
目にした社長から、目に留められた事を話そうとするが、
今の彼には安定さが必要だと感じて、話せずにいた。
一方元一達は相変わらず、バイトで世話になっている古川の
リサイクル店の倉庫で暮らしていたが、光太の友達のえりな
が光太が不審人物と一緒に帰ったことを聞いて倉庫には警察の
捜査が入ることになる。

どの人物も実に中途半端な立場で一連の事態に向き合っている
ところが何とも言えない。
端から見ていると、元一は美月に対してお前が助けろ光線を
出し続けているのに、美月は意地でも助けないわバリアを張って
いて、無関係を装うとしている姿が滑稽に写る。

世知辛い格差社会を色濃く反映しているのだろうか。
シングルが長くなると自分のパーソナルスペースにわざわざ
面倒を引き寄せる彼のような人物を入れたくない気持ちも
分からないでも無いが、最早この世に義理人情、助け合いなど
皆無とばかりの主張ばかりが繰り返され、必要以上に手を
貸すこともない人たちにまるで感情移入出来る所も皆無だ。

研究者の勘違いを正すのは良い。
追い込まれても追い込まれても信念を貫くのも悪くは無い。
その側面からのアプローチによって意見を衝突させて、自分
なりの結論を出すのだろうけど、研究とは名ばかりでまるで
研究している姿もなく、10年以上前の技術をただ見せ続ける
だけで当時の研究からまるで進歩していないものを延々と
繰り返しさせられている所を見ると、研究者としての圧倒的な
勘違いの方にしか主張の正当性がないところが、バランス性
を欠いている部分だと思う。

相変わらず子役達が悪魔のように見える。
特に今回はえりなが繰り返し、通報するところなど驚きだし、
光太がまた邪魔をするという行動の中に、元一の罪の意識を
抱かせるも、どうも同情を引く以上の現実があるので、なん
とも煮え切らないドラマである。
田中奏生くん、笑っている時は無邪気で可愛いのだけど、
責める時の目がホント怖い。一重だからだろうか。
より元一を責め立てている感じがよく現れていることは
分かるのだけどね。

新海元一 …… 織田裕二 (42歳、新海エネルギー研究所所長)
新海光太 …… 田中奏生 (5歳、元一の息子)
早坂美月 …… 長谷川京子 (38歳、元一の元彼女。日藤物産勤務。)
岸田史顕 …… 八嶋智人 (40歳、美月の同僚)
新海紗世子 …… 鈴木杏樹 (40歳、元一の妻)

古川勝 …… 六平直政 (古川リサイクル社長)
福原 …… 市村正親 (日藤物産社長)
竹内 忠彦 …… 中村橋之助 (港北児童相談所児童福祉司)
えりな …… 小林星蘭 (光太の友達)
田島 …… 犬山ヴィーノ (刑事)

加藤美智子、高沢奈苗、伊東知香、弘原竹雪
うえむらちか、福田ゆみ、すっぽん大学
じゅんいちダビッドソン

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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