Oh,My Dad!!
(2013年7月期・フジ・木曜22時枠)

脚本 - 安達奈緒子
音楽 - 吉俣良
プロデュース - 増本淳
演出 - 河野圭太、葉山裕記、加藤裕将
主題歌 - GReeeeN「愛し君へ」

http://www.fujitv.co.jp/ohmydad/index.html




 

第11話 妻と子供のために…いま父にできること
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元一は日藤物産のインターンシップ制度に参加しながら何とか
正社員の座を狙っていたが、残念ながらその願いも叶わず、計画して
いた正社員の座を得た後に妻子を迎えに行くということは
かなわなくなってしまう。アルバイトしながらも過去の遺産とも
言える研究道具と決別を果たしていく中で、久しぶりに美月から
呼び出されたかと思うと、過去に参加したFPPに元一の名で
エントリーして置いたことを告げられる。岸田も美月も元一が
夢を目指していた研究から手を引くことを阻止しようとするが・・

現代の世の中素材にはあふれているので、組み合わせとアイディア
次第で思いがけない商品が生まれるというのはあることだとは思う。
アップル社やサムスン社のスマートフォンやタブレットなどを見ると
まさにそんな感じ。
ただほとんど研究していない状況の中で、事態が好転してしまうと
いう辺りがかなり違和感が有って、夢と現実というドラマの狭間で生きる
苦悩と奮闘の物語という意味では、ちょっと違和感のある要素
ではあった。

ただドラマを見る視点次第ではこのドラマのおもしろさを十分に堪能
できるもので、研究者も研究だけに没頭せず、別の角度から社会を
眺めて見て仕事のなんたるかを学び、そして具体性のある夢に軌道を
修正させていくというのは悪くはない物語では有った。

そして子供・家族を取るか夢を取るかで苦悩する物語として、
誰もが夢とは決別しなければならない現実が有る中、最終的にはこう
いう人が居ても良いのだろうなと思わせるものも有ったし、元一の
周りに集う人たちの性格を見ていれば、その傾向なんかも十分に
感じることができた。

ただその夢を叶える為には並大抵の者ではないということが記され、
ドラマの中ではほとんど不眠不休の状態であったこと。
これを40歳代の人が行えば過労死するんじゃなかろうかという位に
ちょっぴり個人にかかる様々な問題が重くのしかかり、現代社会で
なかなか研究が現実としてつながっていかない事情なんかも垣間見られた
気がする。

そして元一が最終的にはどこに落ち着いていくのか、その辺が
最後の最後まで分からない作りで、美月と結ばれる可能性も示唆
しながらも、子供がいればやはりこういう結末に落ち着くのが一番
だろうねと思わせるところに収まったので後味の良いドラマになった
感じがする。
厳しい意見を投げかけていた福原とか川辺辺りの考えを最後の最後に
なって覆らせることができたという面で、ようやく社会人としての
仲間入りになったのかなというところも良かったと思う。

新海元一 …… 織田裕二 (42歳、新海エネルギー研究所所長)
新海光太 …… 田中奏生 (5歳、元一の息子)
早坂美月 …… 長谷川京子 (38歳、元一の元彼女。日藤物産勤務。)
岸田史顕 …… 八嶋智人 (40歳、美月の同僚)
新海紗世子 …… 鈴木杏樹 (40歳、元一の妻)

福原 …… 市村正親 (日藤物産社長)
川辺 …… 大友康平 (日藤物産希少金属部部長)

高村英司 …… 丸山智己 (40歳、早坂の見合い相手)
松井絵里子 …… 木内みどり (紗世子の母)
森下涼介 …… 忍成修吾 (インターン成績上位者)

山崎智史、佐藤裕、大槻修治、佐伯新、高浦修、池浪玄八
福田ゆみ、桜庭亮平(アナ)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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