お天気お姉さん (2013年4月期・テレ朝・金曜23時枠) 脚本 - 大石静 演出 - 片山修、植田尚、田村直己 プロデューサー - 中川慎子、山本喜彦 http://www.tv-asahi.co.jp/otenki/

第1話 爆弾低気圧女が挑む１００％犯罪予報！？気象トリックの壁
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公園を中心とした半径2km圏内で謎の火災事件が4件発生する。
捜査一課の刑事たちは張り込みを続ける中、不審者だと思われ
る容疑者を取り調べしようとする。そこに通りかかった黒い
フードを被った安部晴子が現れ、彼の無実を証明すると
共にこの界隈の気象条件から球電と呼ばれる現象が火の発生する
原因だと証明する。
そんな安部は翌日のテレビ太陽のお天気キャスターとして
突如乱入するようにして現れる。
11歳で気象予報士として最年少合格した女性だと判明。
テレビプロデューサーの原口蘭は安部の態度に激怒して、
すぐにクビを言い渡そうとするが、掲示板では安部の鮮烈デビ
ューに好感触を示していた。
そんな中で世界的に有名なバイオリニストの殺人事件が発生
する。

この枠で放送していた長澤まさみさん主演の「都市伝説の女」
を彷彿とさせるようなドラマ。
身近で起きている意外と知られていない怪奇的現象を気象の
問題として捉えて、科学的に解決していくというもの。

どうしてもこの手のドラマだと珍しい気象現象の解説VTRと
課してしまうので、そのバリエーションが尽きるのと共に
ドラマが終息するという日本ドラマらしい構成だけど、それ
なりに人物描写は興味を引くような作りだったし、殺伐と
し過ぎていないし、気難しい解説部分も丁寧にイラストを
使うなどして分かりやすくしているので、見やすいドラマだと
思う。

ただどうしても毎回のように気象現象にかぶせて殺人事件の
立証なり冤罪を晴らしていけるのかどうかは気になるところ。
フジテレビ放送のドラマ「ガリレオ」と一部被りそうな感じ
もするけど、このドラマの場合、気象現象という縛りが有る
中、上手くストーリーの中に主人公の能力を活用出来るのか
どうか。

好感度のあるキャラクターで構成されているのでそれだけで
ある程度のモチベーションを持って見られそうだ。

初回はアリバイを面白く崩していくものでは有るけど、
遺体を動かすというの科学的に見れば簡単に立証できるので、
別の角度から見ると、気象条件など関係無しに犯行を立証出来そ
うだ。その証明を本来は三雲三平がやらねばいけないのでは
ないかと小一時間なオチだった。