お天気お姉さん (2013年4月期・テレ朝・金曜23時枠) 脚本 - 大石静 演出 - 片山修、植田尚、田村直己 プロデューサー - 中川慎子、山本喜彦 http://www.tv-asahi.co.jp/otenki/

第2話 魔のブロッケン現象男は２度殺される！？
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女子アナと晴子は本番前の楽屋トークで、晴子について色々
と詮索する。好きな人は居ないのか?という問いかけに予測でき
ないことに興味は無いという晴子はまるで愛想を振りまくことも
なく淡々と答える。そんな中、駐車場で男性・小竹の遺体が
発見される。車の中に練炭が有った事や他人と争った形跡が
無い事から、自殺に思われた。小竹の携帯には前日に年の差
の有る妻・菜々と共に訪れたという妙霊山での写真が写って
いた。その写真をたまたまスナックで見た晴子は、写真に写る
現象はブロッケン現象だとして説明する。その現象が見て
見たいとして、晴子、青木、三平で現地へ向かう事になるが・・

なかなか面白いドラマとして設立している感じ。
「トリック」の様にキャラクターが引き立つものが有り、
事件そのものが例え滑ったとしてもそれなりに人間関係を面白く
見ていられる内容だと思う。

女子アナたちとのガールズトークも面白く機能しているし、
何よりも三平や青木との絡みは独特の雰囲気が有って、
どの人物にも興味を持てる一面があるところが良かった。

肝心のドラマは殺人事件の解明としては正直何の犯行の立証も
されていないのが残念だった。
現場にいた事と殺害に関わったことは全くの別物だし、あの
まま放置していても夫は二酸化炭素中毒で亡くなっていたで
あろう事を考えれば、二度殺すことで墓穴を掘ったものが有る
のだろう。わざわざリスクを冒してまで自殺に見せかけるという
行動にあんまり意味がないなと思わせた。

アナログチックな捜査法もまた日本っぽいものがあり、
海外ドラマならばあっさりと顔認識ソフトで関係者の洗い出し
をして解決してしまっている所だろうな。
Nシステムが整備されているのだから、車両のナンバーを検索
すれば良いだけな感じだけど、それには容疑者に疑いを持って
いなければならないのかな。
それによって青木の能力を提示しただけでも価値は有ったのか。

色々と晴子に対する突っ込みも多くなり、謎めいた一面が
少しずつ明らかにされていく。茜の意地の悪そうな性格が面白く
その過程で描き出されており上手くキャラクターの魅力を引き出
していると思う。