お天気お姉さん (2013年4月期・テレ朝・金曜23時枠) 脚本 - 大石静 演出 - 片山修、植田尚、田村直己 プロデューサー - 中川慎子、山本喜彦 http://www.tv-asahi.co.jp/otenki/

第3話 念力で人を燃やす女のトリック
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青木は一度見たものを覚えておける能力を発揮する中で、
刑事たちの前に気になる女性・小渕早苗が現れる。
交差点をボーっとして歩いているところを轢きそうになった
刑事たちは事情を尋ねると、何か言いたげな様子だが口を
つぐんでしまう。
一方安部は相変わらず気象現象以外の事に興味を示さず、
ファンからも逆に視聴者に媚びない姿勢が受けて人気を得ていた。
出待ちするファンも現れる中で、アナウンサーがJリーガーと
お泊まりデートする場面をスクープされ、原口蘭は激怒する。
そんな中、早苗の前には次々と異変が起こり始め、彼女の
居る所、居る所で火災事件が発生していく。

人間関係、キャラクターたちの性格がどれも憎めない存在と
して描かれているので、やりとりを見ているだけで楽しめる
内容である。

テレビ局周りの流れに於いても、女子アナ同士の静かなる葛藤
だったり、ランラン扱いされる上司との関係性だったが、
見ていて楽しいモノが有るし、ちょっぴり意地の悪そうな顔を
しつつ闇を抱えていそうな茜自身も今回のストーカー事件と
同じくする様にして、つきまとわれているであろう流れは
興味深く描かれている。

しかし肝心の事件解明の流れに関しては、どうしても気象現象
なり科学的現象に説明・解説色が強く、火災事件の解明などを
見ていると理論的には火災になることは分かるのだけど、
あれだけ都合良く火災が起きると全国的に火災だらけの世の中
になるのではないかという位違和感の有る事情を解明していた
ので、もう少し上手く現実的ストーリーに溶け込んでくれると
面白くなるんだろうけどね。

しかしそういう要素を排除しても、どのキャラクターにも存在
している過去の部分は興味深さがあるし、奇異な行動の中にも
どこか愛着を持つような作りがしてあるので、見ていて楽しい。

丸山智己さんや笛木優子さんにああいう二の線の役所をやらせる
ところが良いな。
三雲三平の行動も面白いし、安部が自然と事件に興味を持つよう
にして存在している憩いの場であるスナック「蜜の味」の寛ぎ
空間も凄く良い感じで機能しているところは上手いところだ。

ジャニーズなのに出しゃばり過ぎず、それでいて存在感を発揮する
大倉忠義さんの使い方も上手いな。