お天気お姉さん (2013年4月期・テレ朝・金曜23時枠) 脚本 - 大石静 演出 - 片山修、植田尚、田村直己 プロデューサー - 中川慎子、山本喜彦 http://www.tv-asahi.co.jp/otenki/

第5話 真夏に凍死する男
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青木の中学時代の恩師の駒田が退職するということで、
青木ら仲の良かった同級生たちは酒の席を用意して先生を
呼んで飲み明かす。一足先に帰った駒田だったが、翌朝
自分が車で人を轢いてしまったとして榎本という男性が
交番に自首してくる。しかし検視の結果、タイヤ痕の付いた
腹部に皮下出血の跡が見られないことから既に亡くなって
いた人物を轢いたのだとして榎本は釈放される。
司法解剖の結果死因は凍死だということで、青木は亡くなった
原因を調べていく。

今回は青木がメインのエピソードだった。
青木の奮闘ぶりが見られて、本気で捜査している彼に感化され
る形で晴子が感情なり人間的な行動を取り始める所が上手く
出来ている。元々このドラマの興味の一つは晴子のリアクション
を見て楽しむという部分が有るので、無表情で代わり映えのな
い当たり前のリアクションしかとらない彼女が少しずつ変化
していくのを見て楽しむところがあるのだろうし、そんな彼女
に色々とちょっかいを出してはどんな反応を見せるのか、
顔色伺いが面白いドラマでもある。

ただ事件を絡めてしまうと妙にシナリオ自体が気象条件の
説明色が強く、ぶっちゃけると今回の件は八王子で雨が降らな
くともその状況は作れるわけだし、20年後という妙な復讐の
スパンの長さが気になってしまう。

二度殺すという意味も微妙に分かりづらい所が有り、復讐を
したいだけならば別の方法も有っただろうし、予想できない
とする気象条件に頼るべきところも無いんだろうね。

また青木が今回奮闘するけど、解決しないと自分が刑事になっ
た意味が無いとする訴えも聞こえは良いけど、最初から晴子
頼みかよと思わず突っ込まずには居られない部分もあった。

しかし人間関係に於けるやりとりは晴子を中心として上手い
感じで回っており、それなりに安定的な楽しさを見せてくれて
いると思う。

そういえば、モーニングZってももくろクローバーZのパロディだ
ったのね。みんな名前が色のついた名前だなぁと思っていたけど
ももくろ自体全く興味が無いので今更気がついた。
安部さんのノーリアクションにもスタジオは慣れてきましたね
という茜の切り返しが上手かったね。