お天気お姉さん (2013年4月期・テレ朝・金曜23時枠) 脚本 - 大石静 演出 - 片山修、植田尚、田村直己 プロデューサー - 中川慎子、山本喜彦 http://www.tv-asahi.co.jp/otenki/

第9話 ｖｓ天才科学者！！有罪率１００％の最終予報
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

天川の教え子・陽子が六本木の高級マンションでミイラ化され
て発見される。三雲は遺体がミイラになるには、高温低湿な
状況の下で最低1ヶ月はかかるという。晴子は天川が犯人だと
感じて疑いの目を向ける中で、被害者が10日前に目撃されて
いたという点に着眼点を持って行く。

事件トリック自体が相当ショボいのが気になり突っ込み処満載
じゃないかという感じが何とも言えないドラマだった。
これまで通りキャラ同士のやりとりは面白かったので、それなり
に面白く出来ていたし、晴子が予測できないところに興味を示して
いくという部分だけを抽出するとそれだけで興味深いところでは
あるのだけどね。

ミイラ作りを魚の丸干しの作り方から見出すのは面白いのだけど
誰にでも思いつくトリックだった。
出来ればそのトリックを行ったとする裏付け的な微細証拠が
必要であり、自然乾燥ではなく人工的に乾燥させたという証拠
自体を科学者が解明していくべき内容である。

そもそもラストのエピソードは気象現象と何の関係があるのか
という突っ込み処も多いし、自白に導く事が出来なければ
まさに犯行と実行犯の立証には遠く及ばないものが有り、
刑事ドラマとしては相当厳しい内容ではある。

10日前にしか目撃者が居ないという違和感。
それまでの間、この子は一体何をして暮らしていたのか?という
突っ込み感と、室内にこもっていたのならば電気の使用量なりに
携帯の使用履歴を調べてみようって感じ。
彼氏が帰国するのが分かっていて、突然前日になってクリーニ
ングに出すという思考もよく分からないので、あらゆる所が
緩いところが有ったのかも。

人を殺したことに対する憤り感ではなく、天候を操ろうとした
ことで敵意をむき出しにするという点でも、ややエゴに包まれ
ていたのかな。

ただ晴子の過去が明らかになり、父親との件や三平・蜜代との
繋がりの説明が行われたところは興味深かった。

出来ればこの設定でテレビ局周りの関係性ばかりを抽出する
エピソードドラマを描いて欲しい。
このまま終わりにするにはもったいない人間関係である。