斉藤さん2 (2013年7月期・日テレ・土曜21時枠) 原作 - 小田ゆうあ 脚本 - 土田英生 演出 - 久保田充、吉野洋、岩本仁志 統括 - 神蔵克 チーフプロデューサー - 大平太 プロデューサー - 福井雄太、西憲彦、難波利昭、佐藤毅 音楽 - 池頼広 主題歌 - 浦江アキコ「季節の中で」 http://www.ntv.co.jp/saito-san2/

第4話 子供の本心見抜けてる？流れた最後の涙
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授業参観が行われ、斉藤や摩耶も子供の様子を見に学校へ
いく。そこで立花家の娘・知花の伴奏で合唱を聴かされる。
子供の隠れた才能を引き出す母の手腕に関して、立花は
みんなから称賛され、母親業だけでなくオシャレにも気を使い
女性としての磨きも忘れないことで尊敬される。
そんな中、今年は大鷹公園のプール掃除の件で、掃除前に
プールにいるトンボの幼虫・ヤゴの救出作戦が中止になった
事を知った子供達はショックを受ける。児童クラブによると
役所が決めたことだと告げ、役所に尋ねると、元々はボランテ
ィアで行われていたものなので、10名以上の署名を集めれば
またプール掃除をさせてもらえる事を知った斉藤は学校の前
で署名を集めるが・・・

いつの間にか高校生が良い子になってしまった。
そのお陰でドラマとしては一気に雰囲気が変わり、連携が取れ
てしまうところに、人間関係の妙さ加減が含まれていて、
僅かな掛け違いで喧嘩をしたり信頼を寄せたりするところが
あるんだなと思わせる。

そんな状況だからこそ、今回の親子のエピソードは寧ろ血のつ
ながりが有るのに、理解し合っていると思われた関係の中に
実際には遠慮がちな母親の顔色を伺う子供の姿に不憫さを覚える
ところに繋がっているのだろうし、勘違いした親が子供の
為と称して自分の夢を押しつけようとしているところに、
また問題の難解さが含まれていると思う。
今日の芸能界・子役全盛の時代にこそ、それを問うエピソード
もタイムリーなものがあるのだろうね。

親として子供の成長を促すためにどういう行動を取るのが
良い事なのか。答えはなかなか見つけづらいのだろうけど、
子供に降りかかる危険性を排除しようとして躍起になる
親の姿とは対象的に、子供たち本人の心や気持ちというのが
完全に置き去りにされているところに、親としての勘違いさ
が見られる。ただ全てに於いて否定すべきものではないと
いうところが視聴者自身の判断に委ねているところなのだろう
けどね。