斉藤さん2 (2013年7月期・日テレ・土曜21時枠) 原作 - 小田ゆうあ 脚本 - 土田英生 演出 - 久保田充、吉野洋、岩本仁志 統括 - 神蔵克 チーフプロデューサー - 大平太 プロデューサー - 福井雄太、西憲彦、難波利昭、佐藤毅 音楽 - 池頼広 主題歌 - 浦江アキコ「季節の中で」 http://www.ntv.co.jp/saito-san2/

第5話 イジメにあった斉藤の息子…母親の決断
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立花親子のことを結果的に救う事になった斉藤は、摩耶に
続いて立花からの信頼を得て一緒に連むようになる。
三人は摩耶主導の元キャンプを開催しようということになり、
他の生徒の保護者達にも募集を掛けていこうとする。
しかしそれを知ったチーム玉井の面々は、このままだと私たち
が少数派となるとする危機感を感じて、玉井家でキャンプ日
と同じ日にパーティーを開催しようとする。
そんな親たちの派閥争いが子供にも伝染し、成績優秀でハッキリ
と間違った事を指摘する潤一が、玉井の息子・大和によって
疎まれ、孤立させられていく。

流石の斉藤さんも自分のことならばまだしも、子供の事になる
と問題の解決に関しては容易ではないようだ。

シーズン1の頃に比べると多少世界感が広がり、問題も複雑化して
解決が容易ではなくなっている事と、親として子供の問題にどれだけ
介入すべきものなのかに関して、とても難しい問題と決断に
迫られている事があげられる。
シーズン2で上手く設定されているのは、父親が南アフリカ
かどこかに単身赴任して、頼れる人が居ないという状況だ。

シーズン1では斉藤さんが全能の存在として描かれていたけど、
このシーズンでは随分と苦悩する姿が有るし、勇気の影にある
彼女の生々しい傷跡というのも見逃せないものがある。
今回は直接全子に外傷を負わせるモノでは無く、心の傷として
子供の問題に直面させる辺りは、なかなか面白く出来ていた
と思う。

子供の世界の事なので、何処にでも有りそうなイジメの問題
を斉藤さんの正義感に当てはめるところが上手く出来ていた。
常に正しい行動を起こせる斉藤さんの行動の背景には、家族
の存在が有った訳で、その家族に問題が発生しているとなると
途端に人格形成に於ける崩壊めいた状態に陥るというのも、
かなり興味深く描かれている。

本人はあまり意識していなくとも、チーム斉藤、チーム玉井
で分かれ始めている辺りも人間の行動習性のようで興味深い
部分だ。心持ち、ヤンママ vs ベテラン組という構図になって
いて、昔ながらの暗黙の礼儀を求めるベラテン組に対して、
その構図を破ろうとしている斉藤らの行動が何処まで対峙して
いけるのか。

シーズン2でキーマンとなりそうな、妊婦・前園冴と、フラワー
アレンジメント教室の横田睦美の存在が気になるところ。
冴と玉井の関係が明らかになったけど、冴の両親がどうなって
いるのか気になるところだ。