書店員ミチルの身の上話
(2013年1月期・NHK・火曜22時枠)

原作 - 佐藤正午『身の上話』
脚本・演出・プロデュ―ス - 合津直枝
音楽 - 梅林茂
主題歌 - U-Kiss「Alone」

http://www.nhk.or.jp/drama/michiru/





第4話 秘密
--------------------------------------------------------
ちょっとした一日だけの東京行きのハズだったミチルだが
職場の人にも嘘をついたことで帰るに帰れなくなってしまう。
職場の人から頼まれていた42枚の宝くじ。
その一枚がなんと一等賞が当たっている事を知る。しかも
購入していたのは42枚ではなく43枚だった。

宝くじを換金する為にみつば銀行にいくと、口座には2億円
の金が一気に振り込みされる。
特別室に通され、手帳を受け取る中、それとも別に「宝くじ
読本」を手渡される。高額当選者には渡すことになっており
決して金によって間違えないように作られたものだという。
行員からミチルの担当としてサービス課の山本が対応に当たる
事を告げられる。

ミチルは読本に目を通すと、今すぐにやっておくべきこと
に目が通る。「安全な場所に金を置いておくこと」。また
興奮した状態だと人はおしゃべりになり、当選のことを
安易に周りに話してしまうことがあるのだという。当選は
決して人生を勝利者にした訳ではないことを理解し、極力
これまでと同じ生活を過ごすべきことを言われる。そして
当選した件でも誰に話すかは慎重にすべきことを聞かされる。
人間は秘密を守れない生き物だという・・。
--------------------------------------------------------

宝クジの当選によってミチルはそれを換金すると、行員からは
宝くじ読本という冊子を受け取る。2億円によって幸せを
もたらすのか不幸をもたらすのかは当選者本人にしか分からない
ものだとして、慎重になるべきことを教わる。
今までそんな風に感じたことのなかったミチルは、2億円という
金の大きさを改めて知っていく。

これまでそんなにピンと来るものがなかったけど、ここにきて
ようやくミチルが置かれている状況の怖さというのが、人間関係
や生活の基盤や人生の将来的なことも含めて描かれ始めた感じ。

金の持つ影響力が今後どう周りのものたちに波及していくのか。

金がなければ諦めなければならないことでも、金があれば改めて
チャレンジ出来ることも有る。人間関係もふくらむだろうし、
それに纏わるリスクも当然増えてくる。

長崎という限定された場所でしか育ったことのないミチルの世間知らず
さがどれだけ今後の展開に影響していくのかも未知数で有り、
金を抜きにしても危なっかしさを感じる部分は山積しているので
その危険さを助長してしまいそうで恐いな。

ミチルに関わってくるもの全てが怪しく見える作りというのは
上手い気がする。ただ2億円ってもの凄く大金のようで、人生に
とってみれば、2億円が人生の破滅が成功かの究極の二択をさせる
に値するほどの額なのかという点では微妙なものがあるけどね。

久太郎が東京まで追いかけてきたのもまたちょっと恐かったけど
好きならば追いかけてくるのもまた有る事かな。度を超えると
恐いけどね。


古川ミチル …… 戸田恵梨香 (広林堂書店で働く書店員)
竹井輝夫 …… 高良健吾 (ミチルより2歳年下の幼馴染)
上林久太郎 …… 柄本佑 (ミチルの彼氏。上林宝飾店)
初山春子 …… 安藤サクラ (広林堂書店、同僚)
古川千秋 …… 波瑠 (ミチルの妹。美容専門学校)
豊増一樹 …… 新井浩文 (ミチルの不倫相手。光潤社書籍販売部主任)
立石武子 …… 濱田マリ (広林堂書店・単行本担当者・タテブー)
沢田早苗 …… 浅田美代子 (広林堂書店、上司。店長代理)
古川継徳 …… 平田満 (父・釣り船店ふるかわ丸)
ミチルの夫/語り …… 大森南朋 (バスの運転手)

古川志摩子 …… 滝沢涼子 (ミチルの義母)
ミチルの実母 …… 鍵本景子
宝くじ売り場の女(東京) …… 田島令子
しゃぶしゃぶ店 …… 螢雪次朗
豊増妙子 …… 遊井亮子 (一樹の妻、不妊治療)
高倉恵利香 …… 寺島咲 (竹井の大学の後輩)
山本トキ子 …… 堀杏子 (みつば銀行お客様サービス課行員)

吉増裕士



inserted by FC2 system