SUMMER NUDE (2013年7月期・フジ・月曜21時枠) 脚本 - 金子茂樹 音楽 - 岩崎太整、高見優 主題歌 - 山下智久「SUMMER NODE'13」 プロデュース - 村瀬健 演出 - 石井祐介、宮木正悟、金井紘 http://www.fujitv.co.jp/SUMMER-NUDE/index.html

第3話 明かされた秘密！それでも君を愛してる
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朝日は毎朝香澄の看板の前を通る際には挨拶をしていた。
彼女が居た当時、これだけ大きい看板ならば無視できないで
しょと言われ、私と思って挨拶する様言われたこと。
無視して行く毎に看板から笑顔は消えていくと言われて、
律儀に挨拶していたが、そのことを夏希に見られて笑いの種
にされていく。夏希は波奈江の事を応援すると言った手前、
彼が香澄を忘れて、波奈江に目を向けて欲しいと考えていた
のである。またDVD「48時間 PART2 〜帰って来たふたり〜」を
未だに返せずにいることに関して、戻って来るつもりがなけれ
ば、一緒に見る約束などしないだろうということで、
朝日は僅かな希望に期待を込めている事を知る。

朝日の複雑な心境を描いたもので、ねっとりとした朝日の性格
に嫌気を指しそうな所も有るのだけど、話のやりとりを聞いて
いくウチに、少しずつ彼に共感出来る部分が出て来て、上手い
感じで盛り上げているドラマである。

香澄以上にこの先好きになるような相手は現れないとする
主張も、恋愛の渦中にあるカップルであるならば誰でも一度
は思うハズで、それだけ一番盛り上がっている時に別れた
であろう事が伺える。相手の悪さ・嫌な一面を知らない内に
別れるとこういう風に引きずってしまうのだろうなと思うと
共に、ドラマに於いて恋愛の別れ際にはきっちりと相手を
振ってあげることが大事だとする理由の中に、相手が次の
人生の一歩を踏み出すために必要な過程だからという主張は
よく目にすることで有る。

圧倒的な存在感とは言わないまでも、長澤まさみさんの持つ
天真爛漫さは上手く表現されており、魅力を振りまいていく様子
も伝わってくる。

全く立ちゆかない状況だった恋愛関係に際して、そんな事情
を知らない外部から来た女性・夏希がズケズケと土足で
荒らし回っていく様は面白く出来ているし、人生の転機に
こそ必要な人物である事が伺える。

これ以上の人物は現れないとした際の波奈江の絶望感は感じる
ところだけど、孝至が語る様に、いつも傍に居てくれるのは
波奈江であり、彼女にしか無いものというものを最後の最後
に上手く表現してきた感じで、思い出の中の香澄に入り込む
余地がある存在として上手く浮かび上がってきたのでは
無かろうかと。

会話を野球に例えるところも嫌みになりすぎない程度の挿入
の仕方だし面白さも有って好感の持てる内容だった。