SUMMER NUDE (2013年7月期・フジ・月曜21時枠) 脚本 - 金子茂樹 音楽 - 岩崎太整、高見優 主題歌 - 山下智久「SUMMER NODE'13」 プロデュース - 村瀬健 演出 - 石井祐介、宮木正悟、金井紘 http://www.fujitv.co.jp/SUMMER-NUDE/index.html

第6話 さよなら大好きな人…運命の再会と１０年愛の結末
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朝日はなんとか香澄との関係、過去と決別し、波奈江との関係
に前向きになろうとして、花火大会を機会に改めて付き合って
欲しい事を告白しようとする。しかし花火大会の日に、突然
香澄は現れて、朝日は気持ちが揺らいでいく。そんな彼を見て
波奈江は香澄に逢うべきだとして、彼を見送る。

全てはタイミングという言葉に集約されるようなエピソード
だった。タイミングとはすなわち運命なのか。

憎たらしいほどに香澄の存在は朝日にとっては、負のタイミング
として現れて、散々人生をかき乱している訳だけど、そんな
人生の決断をしているのは誰でもなく朝日であること。そんな
朝日を好きな波奈江もまた自分の決断の下で、そんな気持ちを
引きずっているのだから、誰にも文句の付けようもない。

いろんな意味でこのドラマの脚本は計算高く製作してある。
香澄と同じくして、夏希もまた同様にこの土地に来る直前に
男性と別れていることや、香澄の事に意固地になる朝日を見守
った波奈江もまた朝日と同時期に過去と決別する決意をして
いること。ここまで待って手の届く場所に居るという事実が
どうしても決断を鈍らせがちだけど、波奈江の中にもまた
彼の事を引きずりつつも、自分からも朝日からも解放されたい
気持ちというのがあるのだろうと思う。

夏希が離れがたい気持ちを引きずって電車に乗れない気持ちも
よく分かる。送別会なんてされたら嫌でも出て行かねばならない
雰囲気が造成されるんだなと思うと、意外とありがた迷惑な
ものだなと改めて感じさせた。

犬は飼い主に似るとは言うけど、近くにいる人間同士の間柄でも
同様に性格が似てきてしまうものが有るんだろうね。
朝日と波奈江の意固地な感じは永遠と混じり合うものがない
ようでちょっぴりと切ない。そしてそれがまた光と波奈江の
間にも同時に言えるのではないかって感じだね。