SUMMER NUDE
(2013年7月期・フジ・月曜21時枠)

脚本 - 金子茂樹
音楽 - 岩崎太整、高見優
主題歌 - 山下智久「SUMMER NODE'13」
プロデュース - 村瀬健
演出 - 石井祐介、宮木正悟、金井紘

http://www.fujitv.co.jp/SUMMER-NUDE/index.html




 

第8話 好きになってるじゃん、俺
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朝日の元に専門学校時代の同期の山田ハジメから電話が鳴り
ロケハンもかねて朝日の住む土地へとやってくる。
山田は孝至とすぐに意気投合する中で、山田は朝日の働く写真館
を訪れて、今度自分が採用された日本人初のモデルのカメラマン
として採用されたことを見せる。

このドラマの評価が妙に低いのが気になる。
私がこの手の群像劇が好きなので評価が甘くなるのは仕方がない
にしても、会話劇はウィットが利いているし、良い感じの人間関係
でドラマが回っている。

朝日がパンドラの箱を開いた途端に一気に止まっていた時間が
動き始めて、誰もが羨む仲間たちの輪や絆が、一気にはじけ飛び、
それが夏が終わりの切ない気持ちに便乗して、それぞれの人生に
向けて発進し始めることへの複雑な気持ちが上手く喚起されている
ドラマである。

本来、高校や大学を卒業すると同時にこの手の関係が弾けてしま
ったりするのだけど、朝日を求心力として今までその関係が
不思議な位にこの地にとどまらせる理由として存在し続けていた
というところが有り、しかしそれでもこの生ぬるい地にばかり
留まることへの違和感というものを同時に感じるもので、人生の
複雑さを上手く描き出している。

東京と避暑地の違いなんかも提示され、その価値観を上手く描いて
いる。
「ビーチボーイズ」でも同様の主張があるけど、このような地を
訪れる外部の人間は、ずっと留まり続けるものではなく、ある種
都会の喧噪に疲れ、人生で傷ついた時など、一時のリフレッシュ
する為の避難所としての価値というのが大勢を占めるものだと思う。

朝日もかつては一度は東京に出ていた事が有ったということが今回
描かれ、地元の人としての立場というよりも、逃げる居場所と
しての存在としてこの場所が利用されていたことが描かれていたので
再始動するというところなのだろう。

またいつでも夢破れた際に、戻ってこられる居場所を守り続ける
人が必要であることも同時に描かれているし、恋愛関係など容易に
つかず離れずしているところは、見ているとまどろっこしいが、
こんなものだろうと思うと納得するところはあるね。

ドラえもんのやりとりも面白かった。
山Pはスネオ役でCMに出ているよね。

ピンクのどこでもドアを二度ネタとして使ったのはもう少し工夫が
ほしかった。最後にこのドアを出せば、良かったんだけどなぁ。

三厨朝日 …… 山下智久 (28歳、カメラマン)
千代原夏希 …… 香里奈 (29歳、シェフ、婚約者に逃げられる)
谷山波奈江 …… 戸田恵梨香 (25歳、ビール会社の娘)
矢井野孝至 …… 勝地涼 (28歳、朝日の友人)
桐畑光 …… 窪田正孝 (25歳、ビデオレンタル店)
谷山駿 …… 佐藤勝利 (16歳、弟)
堀切あおい …… 山本美月 (21歳、モデル)
米田春夫 …… 千葉雄大 (25歳)
石狩清子 …… 橋本奈々未 (20歳)
一瀬麻美 …… 中条あやみ (18歳)
一倉香澄 …… 長澤まさみ (26歳、朝日の元恋人)
小南文博 …… 斉木しげる (57歳、写真店)
下嶋勢津子 …… 板谷由夏 (38歳、賢二の妻、出産、レストラン"青山")
下嶋賢二 …… 高橋克典 (45歳、バー"港区")
千代原郁代 …… キムラ緑子 (朝日の母)
古山幸太 …… 福士誠治
桐畑ショウ …… 菅田俊 (光の父、桐畑鮮魚店)
谷山和泉 …… 渡辺哲 (波奈江の父)
金高 ムツオ …… 金時むすこ (金高青果店店主)

影山 誠 …… 中村俊介 (南イタリア料理店「Giallo Blu」店長)
山田ハジメ …… 大東俊介 (カメラマン)

オカモトショウ、舟山久美子、片岡信和、相田雄一郎
阪口拓嗣、加藤裕、境浩一朗、南波有沙、野上智加、丸山優子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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