SUMMER NUDE (2013年7月期・フジ・月曜21時枠) 脚本 - 金子茂樹 音楽 - 岩崎太整、高見優 主題歌 - 山下智久「SUMMER NODE'13」 プロデュース - 村瀬健 演出 - 石井祐介、宮木正悟、金井紘 http://www.fujitv.co.jp/SUMMER-NUDE/index.html

第11話 裸になれた夏…ずっとそばにいるから
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雨の中、夏希に告白した朝日。
夏希は朝日のことが好きだとしながらも、結婚式のことが
トラウマとして存在しており、好きな人が自分から離れる恐怖心
から決断できないことを語る。俺は決していなくならないとする
朝日に対して、夏希は少し時間が欲しいとつげ自分の気持ちを
整理する時間をもらう。そんな状況の中、一年が経過し、それぞれ
の生活を淡々とこなしていく中で、夏希や朝日の元に招待状が
届く。波奈江と光が結婚するというものだった。

最終話から二話は妙に素っ気ない感じのエピソードだった。
日本のドラマの場合、海外ドラマのようなクリフハンガー的結末
がある訳でもネタが仕込まれている訳ではなく、起承転結がはっ
きりとしていることもあるので、どうしてもこうなるオチという
のが見え見えであり、意外性がまるでなく進行してしまった感じが
する。

愛するものに逃げられたという意味で夏希と朝日には共通性がある
わけだけど、それを利用した何かが存在しないというところに
変な違和感はあった。
いつまでも約束を守り続ける朝日という人物の良さというものに
改めて一年後に気がつかせるがために、日付を急いで進めた感じ
にしか見えないところもあった。

驚くべきは、映像の仕事をしているであろう光の結婚式での感謝
のVTRがものすごく素人まるだしだったこと。まぁ時間がない
のかもしれないし、素っ気ない光らしい作品だったのかもしれない
けど、今時のソフトを使うと、デジカメの写真でこういうVTRって
1時間もあると簡単に作れてしまうんだよね。
朝日のカメラマンとしての才能はある程度、波奈江の表情を
通してみることができたのかなという感じではあった。

青山と港区の名前の由来とか、夏希がこの町に来たことで多くの
人の人生に影響を与えてうまいこと、人の存在が他人の人生を
変えるということを示す流れはとてもおもしろくできていたと思う。

月9らしいドラマで、全体的にはなかなかおもしろかった。