東京バンドワゴン〜下町大家族物語
(2013年10月期・日テレ・土曜21時枠)

原作:小路幸也
脚本:大森美香
音楽:金子隆博
チーフプロデューサー:伊藤響
プロデューサー:池田健司、原藤一輝、秋元孝之
演出:狩山俊輔、菅原伸太郎
エンディング:「サーチライト」(SALTMODERATE)

http://www.ntv.co.jp/bandwagon/




 

第5話 下町大家族物語〜人間は人を殺しちゃいけねぇんだ!!
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すずみが正式にやってきてから一週間が経過。
青が永坂と喫茶店で会話しているのを目にした真奈美は堀田家
にいくと、青が美人の女性を泣かせていたと報告する。青は帰宅
すると微妙にすずみの態度が冷たくなっていることに気がつく。
一方花陽に家庭教師をつけることになり、彼女は以前にも教えて
もらったという藤島から教えてもらいたい事を告げる。

今回は謎の人物藤島が取り上げられたエピソードだった。

なんだかこのドラマ、恋愛に関しては恋が育む以前に"なぁなぁ"
で関係が進んでしまっている不思議なドラマ。
家族と恋愛が一緒くたに扱われていて、結婚に対して相手のこと
以上に家族の暖かさを求めている感じがする。

昔ながらの家庭・家族の姿というものを抽出しつつ、現代との
融合を計ろうとしているのだろう。

男性と女性組に分ける辺りも、性別を意識することの多い大森美香
さんっぽい演出であるし、男の事情と女のたしなみを古風な感じ
で描いたところは面白かったと思う。

世知辛い時代であることは今回会社の社長が蔵書を全て売りに来た
ことからも明らかだし、殺人が身近に有り、殺人を犯す人と犯さない
人の差が周りに居る人によるところが多いとするメッセージ性も
伝わってくるところが有る。

湊かなえさん原作の夜行観覧車じゃないけど、隣人の事情など
気にする事も無くなった時代にこういう家庭があることの温かさ
は十分に感じるところだった。

かつての通念では、「心の傷を癒すには時間が必要」だとしていた
けど、近年の主張に於いては、心の傷は何年経っても消えることは
ないとする辺りも時代性を反映しているところなのかなと思う。
尽き果てたと思っていた涙がまた出てきたという辺り、悲しみの
涙ではなく、嬉しい涙として上手く転換されたのだと思うし、
心の傷が癒せることが分かるだけでも有る意味安心出来るところに
繋がっているのだろうね。

堀田青 …… 亀梨和也 (次男、我南人と愛人の子、フリーの旅行添乗員)
堀田勘一 …… 平泉成 (祖父、古本屋「東京バンドワゴン」3代目店主)
堀田サチ …… 加賀まりこ (祖母、他界)
堀田我南人 …… 玉置浩二 (藍子・紺・青の父親。ロックミュージシャン)
槙野すずみ …… 多部未華子 (隅田川女子大学生)
堀田紺 …… 金子ノブアキ (長男。フリーライター)
堀田亜美 …… 平愛梨 (紺の妻。元国際線キャビンアテンダント)
堀田研人 …… 君野夢真 (紺・亜美の息子)
堀田藍子 …… ミムラ (長女。シングルマザー。日本画家)
堀田花陽 …… 尾澤ルナ (藍子の娘)
藤島直也 …… 井ノ原快彦
マードック …… ジョナサン・シェア
ケンちゃん(健一郎) …… 光石研 (第一マンション管理人)
真奈美 …… 片桐はいり (小料理居酒屋「はる」女将)
祐円 …… ベンガル (勘一の幼馴染。神主)
LOVE TIMER …… 安全地帯

猫 …… 玉三郎 / ベンジャミン

茅野 …… 山田明郷 (刑事)
永坂 …… 入山法子 (藤島の秘書)

西慶子、星名美津紀、神埼孝一郎、足立学、カイル・ギブソン

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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