東京バンドワゴン〜下町大家族物語
(2013年10月期・日テレ・土曜21時枠)

原作:小路幸也
脚本:大森美香
音楽:金子隆博
チーフプロデューサー:伊藤響
プロデューサー:池田健司、原藤一輝、秋元孝之
演出:狩山俊輔、菅原伸太郎
エンディング:「サーチライト」(SALTMODERATE)

http://www.ntv.co.jp/bandwagon/




 

第6話 下町大家族物語〜突然のプロポーズ!ずっと一緒に!
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青とすずみは実家では有るが同じ部屋で過ごすことになり同棲
のような形で生活を始める。しかし互いに意識し合い、今でも
名前で呼び合うこともままならなかった。
そんな状況の中ですずみは青の卒業文集でのメッセージを目に
し、「東京バンドワゴン」4代目に対する熱い意識を感じるが、
そんな彼が何故旅行代理店での添乗員をしているのか理解に
苦しむ。そんな中で、家族は青とすずみの関係が進展しないこと
に業を煮やして、古書店同士の懇親会である「六波羅探書」の
招待状が届き、勘一の変わりに二人に京都に行って出席して欲しい
と依頼する。

このドラマ、唐突に問題が発生し、前提となるべきものと問題提起
の間には随分とした開きがあるような感じで、その描写について
いけない部分も多い。

このドラマにしては初めてに近い古書に対するHow toものが描かれ
その流れはビブリア古書堂の事件手帖っぽくて
悪くは無いのだけど、今まで古書堂に集まる人間関係にシナリオ
のメインが置かれていたので、逆に違和感が有った。

青とすずみの恋愛描写も強引だったのだけど、今回のエピソード
で最も必要だった要素の一つの、古書に関する知識など一体何処で
身につけたのかは謎で、素人が突然専門性・知識力の必要
な場所で鉈を振るうという流れは正直殆ど説得力が無い。
その辺の唐突感は今期のドラマミス・パイロットでも感じる
ので、そういう描き方が流行っているのか?
その反面今回の古書堂に賭ける思いなり、古本屋というもものの
役割を説く辺りの流れは妙に説得力があり、
「時代に流されて埋もれてしまう良質本に再び光を当ててより多く
の人に見てもらう」という主張が立派なだけに、実に残念な
流れだったと思う。

一方の紺に対する流れもまた、古書に書かれたメッセージの意味
を探るという意味では面白いのかも知れないけど、唐突に花陽の
恋愛嫌悪感に始まり、ただLOVEと我南人の歌を挿入したいだけの
流れに見える。花陽が恋愛嫌悪する問題が自ら起きている事情と
タイアップしているものかと思ったのだけど特にそうでもない
感じで、大人たちの恋愛事情を見てそう感じている様だけど、
寧ろ歯切れの悪さを感じる。

堀田青 …… 亀梨和也 (次男、我南人と愛人の子、フリーの旅行添乗員)
堀田勘一 …… 平泉成 (祖父、古本屋「東京バンドワゴン」3代目店主)
堀田サチ …… 加賀まりこ (祖母、他界)
堀田我南人 …… 玉置浩二 (藍子・紺・青の父親。ロックミュージシャン)
槙野すずみ …… 多部未華子 (隅田川女子大学生)
堀田紺 …… 金子ノブアキ (長男。フリーライター)
堀田亜美 …… 平愛梨 (紺の妻。元国際線キャビンアテンダント)
堀田研人 …… 君野夢真 (紺・亜美の息子)
堀田藍子 …… ミムラ (長女。シングルマザー。日本画家)
堀田花陽 …… 尾澤ルナ (藍子の娘)
藤島直也 …… 井ノ原快彦
マードック …… ジョナサン・シェア
ケンちゃん(健一郎) …… 光石研 (第一マンション管理人)
真奈美 …… 片桐はいり (小料理居酒屋「はる」女将)
祐円 …… ベンガル (勘一の幼馴染。神主)
LOVE TIMER …… 安全地帯

猫 …… 玉三郎 / ベンジャミン

重松雄太郎 …… 篠井英介 (古書堂。六波羅探書主催)
三迫貴恵 …… ちすん (高校時代紺に片思い)
三迫佳奈 …… 鈴木かすみ (貴恵の妹)
阿曾 …… 田中幸太朗 (乱麻堂)
大町奈美子 …… 井上琳水 (ケンの孫、研人の友達)

真奈美の店へ …… 田中要次 (料理職人?)

森山米次

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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