東京バンドワゴン〜下町大家族物語 (2013年10月期・日テレ・土曜21時枠) 原作：小路幸也 脚本：大森美香 音楽：金子隆博 チーフプロデューサー：伊藤響 プロデューサー：池田健司、原藤一輝、秋元孝之 演出：狩山俊輔、菅原伸太郎 エンディング：「サーチライト」（SALTMODERATE） http://www.ntv.co.jp/bandwagon/

第8話 大家族物語「運命の結婚式！！隠し子と捨てた母の涙…
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いよいよ青とすずみの結婚式の日取りが決まる。12月3日。
しかし浅羽たちはその日の結婚を辞めるよう告げていた事が
有り、我南人は事情を聞くために浅羽の元を尋ねると、その日は
女優で青の生みの親である百合枝の映画の撮影日だった為、浅羽
を気を利かせたものだった。我南人としては百合枝にも式に来て
欲しい事を告げるが、26年も放って置いたのに今更遭わせる顔
もないという。そんな中、女優の百合枝の隠し子の件を記者と
して追っていた木島真一は、我南人に対してファンを装いその
事実を追っていた事を知る。

撮影と称して母親である百合枝を息子の青の結婚式に参加させる
というアイディアは良かったと思う。そして青が出生の秘密を
知った後、暗い気持ちで沈んでいるところをすずみからの言葉に
よって、経緯はどうであれ生まれた青とそれを生んでくれた母親に
感謝するという言葉によって、青自身にも決断するべきものを
求めたところは良かったと思う。少なからずこれまで青が抱えて
いた心の闇を上手いことすずみが照らした感じ。

青と百合枝が直接気持ちを交わすシーンがないところは、この
ドラマにして最大の譲歩だったのではないかという感じ。
27年の月日の空白を容易に許す許さないとの話になるとちょっと
安っぽさも有ると思うので、ワンクッション置いたところは
良かった。

ただ記者の件は相当癖があった。
恩義のある人を助けるのは当然だとは思うけど、マンパワーだけで
なくマネーパワーをフル活用しているところで、ちょっと現実味が
無くなっていた。人と人とがぶつかり話合って解決するという
下町気質のある中で、金をちらつかせると途端に人情を超えた別次元
の話になってしまう。例え藤島と出会わなくても解決出来る方法
が背景に有れば良かったのだろうけどね。