東京バンドワゴン〜下町大家族物語
(2013年10月期・日テレ・土曜21時枠)

原作:小路幸也
脚本:大森美香
音楽:金子隆博
チーフプロデューサー:伊藤響
プロデューサー:池田健司、原藤一輝、秋元孝之
演出:狩山俊輔、菅原伸太郎
エンディング:「サーチライト」(SALTMODERATE)

http://www.ntv.co.jp/bandwagon/




 

第9話 家族に贈る最期のクリスマスソング
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青とすずみの結婚式の夜、パーティーをしていると、青は
父・我南人に対して母に会う機会が有れば、生んでくれた事に
感謝を念を語って欲しいと告げる。そんな会話をしている際に
我南人は咳き込んで倒れてしまう。病院に運ばれるが、
我南人本人は胃潰瘍だとするも、実際には咽頭がんである事が
判明する。
そんな中、東京バンドワゴンには、大町家の人たちがよく
立ち寄るが、研人の友人である奈美子が不思議なことを言い始めた
として、母・法子から相談を受ける。あの子は最近変なことを
言っているのだとし、「羊が付いてきて困る」と語っている
のだという。東京バンドワゴンに来るとそれも消えると言うの
だが・・・

二つのエピソードを描いたものだった。

大町家の家庭の事情と、真奈美の店で新たに働く事になった
コウの過去のエピソード。

こういう他人には言えない内情を解決していくことで、名実共に
仲間入りを果たしていく事が描かれたのだろう。藤島とかケンが
そのパターンで東京バッドワゴンの人たちに信頼を寄せていくように、
新たに街にやってきた人たちも仲間入りさせる為に、そんな腹の内
を探り出した格好だった。

我南人が病気という事実が明らかで、その事を青だけが悟っている
こと。そんな青の気持ちをすずみだけが察しているという辺りが
ドラマを遠回りさせている原因でも有ると思うのだけど、
我南人が居なくなった原因だったり、謎の変質者的羊が登場したり
青が突然色んなところに電話している事情を考慮すると、その流れ
がどこに帰着していくのかがドラマとしてミステリアスな部分
として存在している。
ただ我南人が羊に扮したところで本当に離婚の流れが有ったとしてら
止められていた事なのかどうかが謎だった。

家族でとことん話合うべき事だとして、コミュニケーションの必要
性を訴えることは悪くはないが、流れとしては、やや妙味に欠けて
いる感じで、少々物足りなかった。

我南人が命よりも声を選ぶ流れと、降って沸いて出たような藍子
の海外での個展の流れなど、ここに来てかなり強引にまとめに
入った感じがする。

もう少しバンドワゴンを引き継ぐべきかどうかの青自身の葛藤が
描かれて欲しい感じだね。

堀田青 …… 亀梨和也 (次男、我南人と愛人の子、フリーの旅行添乗員)
堀田勘一 …… 平泉成 (祖父、古本屋「東京バンドワゴン」3代目店主)
堀田サチ …… 加賀まりこ (祖母、他界)
堀田我南人 …… 玉置浩二 (藍子・紺・青の父親。ロックミュージシャン)
槙野すずみ …… 多部未華子 (隅田川女子大学生)
堀田紺 …… 金子ノブアキ (長男。フリーライター)
堀田亜美 …… 平愛梨 (紺の妻。元国際線キャビンアテンダント)
堀田研人 …… 君野夢真 (紺・亜美の息子)
堀田藍子 …… ミムラ (長女。シングルマザー。日本画家)
堀田花陽 …… 尾澤ルナ (藍子の娘)
藤島直也 …… 井ノ原快彦
マードック …… ジョナサン・シェア
ケンちゃん(健一郎) …… 光石研 (第一マンション管理人)
真奈美 …… 片桐はいり (小料理居酒屋「はる」女将)
祐円 …… ベンガル (勘一の幼馴染。神主)
LOVE TIMER …… 安全地帯

猫 …… 玉三郎 / ベンジャミン

甲幸光 …… 田中要次 (料理職人)
康円 …… 坂本真 (祐円の息子)
会沢 夏樹 …… 落合モトキ (玲井奈の彼氏)
大町 奈美子演 …… 井上琳水 (功・法子の娘)
大町 法子 …… 西山繭子 (ケンの娘)
大町 功 …… 平沼紀久 (法子の夫)
久本 …… 山崎一 (料理人)

小林高鹿、羽里早紀子、杉野真実(アナ)

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