とんび
(2013年1月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 重松清「とんび」(角川文庫刊)
脚本 - 森下佳子
音楽 - 羽毛田丈史
音楽プロデュース - 志田博英
プロデューサー - 石丸彰彦
主題歌 - 福山雅治「誕生日には真白な百合を」
演出 - 平川雄一朗、山室大輔、中前勇児

http://www.tbs.co.jp/TONBI/





第1話 〜昭和を生きた家族の愛と命の感動物語〜どうしようもない男
がどうしようもなく妻と息子を愛した30年間…全ての父親に捧ぐ−

--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

出版会社で働く安男は担当している少年ジャンボの付録のオモ
チャに関して、色々と提案するがなかなか上司からは良い反応が
なく了承が得られない。そんな中でデスクに置かれた両親の写真
に目を通す安男は両親のことを思いだす。

昭和47年の安男の出産にはじまり、美佐子が亡くなるまでの
顛末を描いたモノ。
昨年NHKで放送されたみたいだけど、土曜枠のドラマは特に見逃す
事が多いので未見。その内時間があれば見て見たいかなと。

昭和47年生まれというと、旭は現代40歳を越えているわけだけど、
よく見返すと、現代劇のパートは1998年が舞台となっている様で
その後の人生がどうなったのかが、過去のエピソードと平行して
時計の針を進めていくのかな。

日曜日のTBSの顔と言えば田村正和さんって印象も多かったけど、
内野聖陽が新しい日曜の顔になりつつあるね。

とにかく安定感のあるストーリー、俳優陣ということで余程
の事が無い限り失敗は無さそう。昭和の女役を常盤貴子さんが
見事に演じきっているけど、NHKのドラマ「神様の女房」の役柄
を思い起こさせ、夫を元気づけさせる女房役としてはこれ以上に
ないものがある。

母親の居ないものは母親とはどんなものなのかに悩み、父親の
居ないモノには父とはどんなものなのかに悩む。
旭にしてみれば、物質的に貧しい生活を強いられてきたことで、
子供の遊び道具にも悩む姿が有った。

大空を飛び回る二羽のとんびの姿を見ると、心の旅を上手く
象徴しているのかな。
過去のエピでは日本中をトラックで旅して回りたい事を語って
いたので、それがある程度実現したのだろうか?

妻(母)が居なくなったとする実感、彼女の存在感を爪切りの中
に見出したり、夫の帰宅を足音に例える所など、如何にも
昭和っぽさが加味されているし、日常の何気ない母親の姿の写真
がもっとも輝いているという辺りが、なんともいえないものが
有ったね。

市川安男 …… 内野聖陽 (父、とても家庭思い)
市川旭 …… 佐藤健 (徳田出版)
(3歳 - 五十嵐陽向、6歳 - 荒川槙、11歳 - 福崎那由他)
市川美佐子 …… 常盤貴子 (安男の妻、家族を求める)
坂本由美 …… 吹石一恵 (徳田出版)
六川進之介 …… 内野謙太 (徳田出版)
松本京 …… 本田翼 (徳田出版)
健介 …… 黒澤宏貴 (由美の息子)

幸恵 …… 加藤貴子 (美佐子のママ友。照雲の妻)
照雲 …… 野村宏伸 (安男の親友、坊さん)
葛原鉄矢 …… 音尾琢真 (安男の後輩)
尾藤 …… ベンガル (カナエ水産・社長)
たえ子 …… 麻生祐未 (小料理「夕なぎ」)
海雲 …… 柄本明 (薬師院・住職)
葛原の妻 …… 橋本真実
萩本 …… 高橋和也 (天ヶ崎通運・課長)
銭湯の番台 …… 青木和代

岩本多代、永堀剛敏、今村均、谷口翔太、森山米次、中根徹、
井上肇、中林大樹、桜井聖、杉岡愛子、牧口元美、山崎大輔、
小林勝也、山野海、島邑みか、関野昌敏、藤原邦章、藤木陽佳莉
,榎本城之助、吉羽碧唯

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system