とんび (2013年1月期・TBS・日曜21時枠) 原作 - 重松清「とんび」(角川文庫刊) 脚本 - 森下佳子 音楽 - 羽毛田丈史 音楽プロデュース - 志田博英 プロデューサー - 石丸彰彦 主題歌 - 福山雅治「誕生日には真白な百合を」 演出 - 平川雄一朗、山室大輔、中前勇児 http://www.tbs.co.jp/TONBI/

第2話 最愛の決断−
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旭は健介を保育園に迎えに行く中、健介が他の園児が家族の事
を羨ましく見ている事を知って、旭は自分の事を思い出す。
旭も幼稚園時代に、母親が居なくて寂しい思いをしていたの
だった。

子供にとっての母親の存在感、夫にとっての妻の存在感を
浮かび上がらせるもので、家族とはやはりバランスが取れて
いないと難しいものが有るなと感じさせるエピソードだった。

旭が迎えに行った健介は旭の子だったのか。
NHK版によると、健介は由美の連れ子となっているし、由美は
旭の妻となっている事から、なんか複雑な事情が有りそうだ
けどね。旭ホモ・ゲイ説が流れるというのは、現在放送中の
フジテレビのドラマ「サキ」での萩原聖人さん役の弁護士も
同様のものが有るけどね。

現代パートが随分と縮小され、過去のエピソードの比重がより濃く
描かれた。

亡き夫や妻への気持ちを重要視するところは、アジアンらしい
ところかも知れないが、それだけの存在感が僅か一話だけ登場した
美佐子の中に見られたからこそ、引きずる思いというのも伝わっ
てくる。
海雲さんのモノの例え方も住職らしい説得力が有ったし、
手のぬくもりや心の中に有る気持ちの問題を、空白となった
美佐子の存在感として利用した点は上手く機能していたと思う。

悲しみは積もっていく・・との事だけど、前日放送された「カラ
マーゾフの兄弟」では、憎しみ、殺意は積もっていくとされて
いたし、人の心の中というのは、何処かでよりどころやはき処が
無いと一方的に積もり積もってしまうモノなんだなと感じさせた。