とんび
(2013年1月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 重松清「とんび」(角川文庫刊)
脚本 - 森下佳子
音楽 - 羽毛田丈史
音楽プロデュース - 志田博英
プロデューサー - 石丸彰彦
主題歌 - 福山雅治「誕生日には真白な百合を」
演出 - 平川雄一朗、山室大輔、中前勇児

http://www.tbs.co.jp/TONBI/





第8話 父と息子の遺言状
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ヤスの元にヤスの父親の息子だと名乗るモノから電話が鳴り
父は末期で病床でヤスに謝罪したいと言っている事を聞く。
父親とは音信不通になって50年近く経っている事からも
父親というものに情がなく、どうすべきかどうか悩む。
ヤスは東京には行かないと息子・旭と約束していることも有って
断ろうとするが、照雲や幸恵に説得され、仕事という名目で
東京に上京し、序でに旭にも顔を出そうとするが・・・

血のつながりは否定できないものが有るとばかりに、親子の
癖が自然と似てしまう事を描く反面、血のつながりだけが
親子を示すものではないし、必ずしも父親が居ることだけが
幸せではないとする事が描かれた。

親が居なくても子供は幸せに育っている状況が描かれ、その
流れが一子相伝とばかりに旭にも当てはまるところがなんとも
言えないものがある。
親を恨まずに生んでくれたことに感謝するというのも、ヤスに
しても旭にしても周りの人に恵まれたからだろうし、なかなか
出来る事ではないなと思わせる。

海雲が旭に托した手紙とは一体何だったのかが前回のエピソード
からの引き継がれ、母親の死の真相が描かれていた事が判明する。
海雲の手紙と入社試験の作文の前後関係がイマイチよく分からず
作文に海運の手紙の内容が反映されていた辺りはちょっと違和感
が有ったけどね。

親子関係が周りくどくなるところは、なんとなく男の親子関係
って感じがして分かるところが有ったけど、ヤスがした事が
旭に反映され、作文を通してその辺の流れがフィードバックされ
ていく辺りは感動する所だったかな。


まさにどうでも良い事だけど、平成8年(1996年)のエピソードな
のに、倉庫の積み荷のダンボールの中に、2004年に発売したEPSON
のプリンター、PM-G820が有るところなど違和感が有ったぞ。

市川安男 …… 内野聖陽 (父、とても家庭思い)
市川旭 …… 佐藤健 (徳田出版)
(3歳 - 五十嵐陽向、6歳 - 荒川槙、11歳 - 福崎那由他)
市川美佐子 …… 常盤貴子 (安男の妻、家族を求める)
坂本由美 …… 吹石一恵 (徳田出版)
六川進之介 …… 内野謙太 (徳田出版)
松本京 …… 本田翼 (徳田出版)
坂本健介 …… 黒澤宏貴 (由美の息子)

曽根崎幸恵 …… 加藤貴子 (美佐子のママ友。照雲の妻)
曽根崎照雲 …… 野村宏伸 (安男の親友、坊さん)
葛原鉄矢 …… 音尾琢真 (安男の後輩)
尾藤 …… ベンガル (カナエ水産・社長)
たえ子 …… 麻生祐未 (小料理「夕なぎ」)
曽根崎海雲 …… 柄本明 (薬師院・住職)
葛原の妻 …… 橋本真実
萩本 …… 高橋和也 (天ヶ崎通運・課長)
銭湯の番台 …… 青木和代 (潮の湯)
曽根崎頼子 …… 岩本多代 (海雲の妻)
山田春夫 …… 今村均 (安男の先輩社員)

小林 …… 長谷川朝晴 (徳田出版「City Beat」編集者)
島野昭之 …… 内倉憲二 (ヤスの父の義理の息子)
島野 …… 米倉斉加年 (ヤスの父)
島野の青年期 …… 遠藤憲一

倉野章子、伊藤正之、永堀剛敏、市原晴彦、福田真夕
片野貴士、寺田心

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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