都市伝説の女 Part2 (2013年10月期・テレ朝・金曜23時枠) 脚本：後藤法子、倉持裕、渡辺雄介、福田雄一 音楽：池頼広 プロデューサー：横地郁英、遠田孝一、浅井千瑞 演出：塚本連平、秋山純、星野和成、小松隆志 主題歌：『Sweet Refrain』Perfum http://www.tv-asahi.co.jp/toshidensetsu_02/

第3話 １３日の金曜日は事件が！？温泉の連続殺人…仮面の女
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月子は相変わらず丹内らを引き連れて都市伝説の解明に走り回
る中、捜査も空振りに終わり、帰途につく途中で車が不自然
なエンストを起こして停まってしまう。日付を見ると13日の金
曜日である事を知って、これは都市伝説が引き起こしたもの
だと月子は主張する。そんな中、アメリカキャンプ村に立ち寄り
一休憩していると、突然警視庁の捜査官たちがキャンプ村に
やってくる。13番ロッジに宿泊しているディレクターの清水が
何者かによって鈍器で殴られ死亡し、被害者はダイイングメッセ
ージとして"ASHIBE I"と書かれていたことから、前日に言い争い
をしていたアシスタントDの芦部が容疑者だとするが、凶器が
見つかっておらず、月子は"13"と関連して、ダイイングメッセージ
も反対から見れば"13日ノ"とみえることを強引に主張していく。

シナリオ的にはもっと面白くなりそうなものが含まれているのに
脚本上ではまるで面白さを感じなかった。

"13日ノ"なんたらかんたら・・・という主張は、今回脚本を
担当した福田さんのベストドラマの一つ「33分探偵」を彷彿とさ
せる鉄板ネタだったので面白かったし、おいなりさんを連呼
する月子の流れはそれなりに面白いのだけど、話の流れ全体を
通してみると、殆どコントのような状況で、現実の事件性を
完全に無視してしまっているので、かなり安っぽい話になった。

肝心のドラマ部がしっかりしてないとこのドラマも都市伝説
紹介VTR化することは避けられない。誰もが知る13日の金曜日の
ジェイソンネタをベースとした方が寧ろ楽しさを生みそうなところ
を敢えて北欧のネタとして、扱ったという辺りが苦しいところ
だった。ロッジの部屋番号も13番で起きたということを示す
だけの流れだったし、捜査の流れを通して誰が証言的にウソを
ついているのかなどもう少しドラマの中の世界観というものを
現実の整合性と合わせて欲しかった。

袴田吉彦さんドラマ上での犯罪者オーラがものすごく大きく
ミスリードを誘うほどのキャラが周りに居なかった。
ジェイソンの女性版のような仮面をかぶっている仮面の下に
隠された秘密というのも、オチが読める分だけ妙に寒かったと
いうのも残念。

脚本家リレー形式のドラマで福田さんワールドはちょっと
苦しいものが有ったのかもしれない。