Woman
(2013年7月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 - 坂元裕二
演出 - 水田伸生、相沢淳
チーフプロデューサー - 大平太
プロデューサー - 次屋尚、千葉行利、大塚英治
統括 - 神蔵克
主題歌 - androp 「Voice」

http://www.ntv.co.jp/woman2013/




 

第3話 母であること。そして娘でいること
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由季に子供を預けていた小春だったが、子供達は母に対する
罪悪感から帰宅したいと考えて勝手に電車に飛び乗ってしまう。
望海の事を迎えに来た、小春と栞はそこで初めて、二人が
義理の姉妹である事を知る。
一方小春は貧血から検査を行う事になり、骨髄検査をすること
になる。医療費3割負担でも15000円かかると知って今の彼女
には無理だと感じるが、医師から倒れてしまえば費用はより
かかってしまうとして仕方なく検査をうける事にする。
そんな折り、健太郎が小春の元に来て、望海や陸のことを
いつでも預かると言われ、好意に甘えることになるが・・・

コミュニケーションの不足が招いた結果、過去の事実が少し
ずつ明らかにされていく。
相手の為を思って黙って居たのに、それが結果として相手を
傷つけ自分も傷つけてしまうというのだからなんとも皮肉な
状況だ。

それぞれに妄信している愛するものへの人物像が、時の流れ
とコミュニケーションを通して、剥がれ落ちていく辺りに
ドラマの面白さが含まれているし、それぞれに言い分という
ものが存在していて、何が正しいのか分からないところがまた
問題を複雑且つ気難しいものにしているところがある。

徐々に妄信していたことが現実化されていくことでドラマは
面白くなってきた感じがするし、信さんが亡くなった過程に
復讐心が加味されているのではないかとするミステリアスな
感じが先の展開を興味深いものとしている。

ドラマを見ているとどちらかというと、ドラマというよりも
ミニシアター系の映画っぽい演出で、見るものをまた選びそう
だけど、初回に比べると随分と人と人のぶつかり合いが
真に迫るところに繋がってきているので、味が出て来ていると
思う。

やっぱり視聴率は取れない気がするドラマだけど、Mother
と言うよりも、展開は被害者・加害者家族のアイシテル〜
海容〜
っぽい臭いも出て来て、今後共に興味深いものになっ
ているな。

信さんの死因の本当の所が何なのか。

青柳 小春 …… 満島ひかり (27歳、シングルマザー、二児の母)
青柳 望海 …… 鈴木梨央 (6歳、娘)
青柳 陸 …… 橋來 (3歳、息子)
青柳 信 …… 小栗旬 (31歳・没)

植杉 紗千 …… 田中裕子 (56歳、小春の母)
植杉 健太郎 …… 小林薫 (58歳、紗千の再婚相手)
植杉 栞 …… 二階堂ふみ (19歳、紗千と健太郎の娘、美術)
蒲田由季 …… 臼田あさ美 (26歳、小春の友達)

砂川藍子 …… 谷村美月 (25歳、研修医)
砂川良祐 …… 三浦貴大 (26歳、藍子の夫)
澤村友吾 …… 高橋一生 (35歳、医者)
潤子 …… 片岡富枝


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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