Woman
(2013年7月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 - 坂元裕二
演出 - 水田伸生、相沢淳
チーフプロデューサー - 大平太
プロデューサー - 次屋尚、千葉行利、大塚英治
統括 - 神蔵克
主題歌 - androp 「Voice」

http://www.ntv.co.jp/woman2013/




第5話 誰にも言えない、母の覚悟
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小春は精密検査の結果再生不良性貧血だと診断され、しかも
ステージ3で今すぐにでも骨髄移植が必要な状況だという。
治療費は無く、それでいて子供のためには死ねないと考えた
小春は親友の由季に相談しようとするが、彼女もまた夫に
浮気されて離婚した事を聞かされ話せずにいた。
そんな状況の中、青柳家のアパートに植杉家からクーラー
のプレゼントが有り、健太郎からの贈り物かと考えるが、
自分ではなく多分紗千からのものではないかと言われる。
あれだけ喧嘩して帰宅したにもかかわらず母から歩み寄って
くれた事に喜びを覚えるが・・・

まさに不幸に陥っていく状況ばかりが描かれた感じ。

前回の告白的展開がドラマとして盛り上がった分、今回の
内容には少々、不幸のスパイラルを淡々として描いた感じ。
苦しくても元気に振る舞う小春を見ると、昭和の女性っぽい
強さを感じて決して悪くは無いのだけど、病気の事実はやはり
痛々しい。

相当お金に困っていて、500円を借りていた初回の頃に比べる
と、随分金や仕事の流れがルーズになって来ている感じも
するし、治療の件ももう少しお金の件にも言及すべきじゃない
のかな。

子供のために死ねないとする小春の姿は、まるで昭和の
スポーツ界に於ける根性論と同じで、科学的にも合理的にも
まるで主張に説得力が無い。唯一の救いだったのは、妙に味気
ない役だった高橋一生さんが意外と熱い人だったことか。

看護師がもう心療時間を過ぎていると言いに来た際に、
患者が病気のことを相談に来ているんだと叱りつけるシーンは
「北の国から'84 夏」で五郎がドンブリを下げようとして
やってくる店員に対して言い返したシーンを思い出させた。

それにしてもクーラーを入れるのは良いけど、電気代が高く
つくので大丈夫かと心配するものが有ったな。

このドラマ、最後の5分間は必ず誰かの独演場になるけど、
今回の主張はイマイチだった。これまでは、途中の間延びした
流れを最後の主張でキュッと引き締める役割を果たしていた
んだけどね。

青柳 小春 …… 満島ひかり (27歳、シングルマザー、二児の母)
青柳 望海 …… 鈴木梨央 (6歳、娘)
青柳 陸 …… 橋來 (3歳、息子)
青柳 信 …… 小栗旬 (31歳・没)

植杉 紗千 …… 田中裕子 (56歳、小春の母)
植杉 健太郎 …… 小林薫 (58歳、紗千の再婚相手)
植杉 栞 …… 二階堂ふみ (19歳、紗千と健太郎の娘、美術)
蒲田由季 …… 臼田あさ美 (26歳、小春の友達)
蒲田 直人 …… 巨勢竜也 (9歳、息子)
蒲田 将人 …… 高田愛斗 (7歳、息子)

砂川藍子 …… 谷村美月 (25歳、研修医)
砂川良祐 …… 三浦貴大 (26歳、藍子の夫)
砂川 舜祐 …… 庵原匠悟 (息子)
澤村友吾 …… 高橋一生 (35歳、医者)
潤子 …… 片岡富枝

アパートの管理人 …… 卜字たかお

吉田エマ
いいくちみほ、佐々木征史、松村千絵、萬井真代、河合秀真

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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