Woman
(2013年7月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 - 坂元裕二
演出 - 水田伸生、相沢淳
チーフプロデューサー - 大平太
プロデューサー - 次屋尚、千葉行利、大塚英治
統括 - 神蔵克
主題歌 - androp 「Voice」

http://www.ntv.co.jp/woman2013/




第6話 生きるための嘘、我が子のために
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病状が悪化している中で、小春が病気の件で子供や親に隠して
いる現状を医師・澤村から指摘される。もしもの時が有った
際に、子供達だけではどう対処すれば良いのかと考え、
子供のために生きるという決意をしたのであれば、自分のプラ
イドなど二の次で、決別状態に有る母を頼るべき事を示唆され
る。小春は子供のために、自分の気持ちを押し殺して、実家に
同居させて欲しい事を訴えていく。

嘘から出た実という言葉があるように、現状では嘘を付き合って
いたとしても、潜在下に有る、母親と子供を求める互いの
気持ちにたどり着けば良いのにねと思わず見守らざるを得ない
エピソードだった。

不幸ばかりでなく、人と人とが上手くぶつかり合う展開なだけ
に前回と違ってまたシナリオが面白く構成されていた。
特にこのドラマ、小春と紗千が絡まないことには、ドラマと
しては一向に進展はしない。かと言って容易に20年近い空白
を埋めてしまったら、それはそれで嘘くさいドラマになって
しまうのだろうので、いろんな意味で自制・規制が必要になっ
てくるドラマである。

ここまで来ると、何が悪かったのかということよりも
人間として未熟だったとしか良い様が無いのだろう。
子供が親になることの実感として、本当の意味で痛感する
のはやはり子供が出来た瞬間じゃないのかなという感じが
するので、小春がプライドを捨ててまで子供のためにかじり付
いてくる姿を見て、紗千としてもより罪悪感は増してくる
ものがあるのだろう。
いろんな人間を守らなければならない立場なので、紗千として
は複雑であり、親ではなく子供である栞を最優先して守るべき
対象となっているのは理解出来る。
ただ最後に一番の存在にはもうなれないとする辺りの寂しさ
がこのドラマの複雑さを一言で表していると思う。

親子関係に於いては信さん側にも謎めいた部分が出て来たこと。
そして小春が信の死の理由を追及していくことでまた新たな
ドラマが発生していきそうで、ネタとしては当面困らなそうだ。

青柳 小春 …… 満島ひかり (27歳、シングルマザー、二児の母)
青柳 望海 …… 鈴木梨央 (6歳、娘)
青柳 陸 …… 橋來 (3歳、息子)
青柳 信 …… 小栗旬 (31歳・没)

植杉 紗千 …… 田中裕子 (56歳、小春の母)
植杉 健太郎 …… 小林薫 (58歳、紗千の再婚相手)
植杉 栞 …… 二階堂ふみ (19歳、紗千と健太郎の娘、美術)
蒲田由季 …… 臼田あさ美 (26歳、小春の友達)
蒲田 直人 …… 巨勢竜也 (9歳、息子)
蒲田 将人 …… 高田愛斗 (7歳、息子)

砂川藍子 …… 谷村美月 (25歳、研修医)
砂川良祐 …… 三浦貴大 (26歳、藍子の夫)
砂川 舜祐 …… 庵原匠悟 (息子)
澤村友吾 …… 高橋一生 (35歳、医者)
潤子 …… 片岡富枝

すわ親治、須田理央、高桑満

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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