よろず占い処 陰陽屋へようこそ
(2013年10月期・フジ・火曜22時枠)

原作 - 天野頌子「よろず占い処 陰陽屋シリーズ」
脚本 - 黒岩勉
音楽 - 井筒昭雄
演出 - 土方政人、植田泰史
プロデュース - 豊福陽子、稲田秀樹、小林宙

http://www.ktv.jp/onmyoya/index.html




 

第5話 呪われた病院!?星と占いと美人幽霊の謎
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王子中央病院の206号室。午後10時頃になると室内から異様な
ラップ音の様な「シュッシュッ」という音と共に発光現象が
起きているとして、幽霊の存在が噂される中、そんな噂によって
患者が寄りつかなくなるのではないかと懸念した事務長の宇和島
からみどりを経由して安倍祥明に除霊・お祓いを求める。
祥明は病院などはホストで言うところの"太客"だとして、魂鎮め
の儀式を行う事を告げる。要は気持ちの問題であり、儀式を
しておけば噂も吹き飛ぶだろうとのこと。しかし祥明の服装は
如何にも幽霊の存在を知らしめる事になるとして、苦慮した
挙げ句、入院している子供のボランティアとして来たことにして
その隙に魂鎮めを行うと言うが・・・

なかなか今期のドラマの中では楽しんで見られるドラマの一つ。

基本的に刑事ドラマ・探偵ドラマと似たような段取りを踏襲する
内容なんだけど、設定を変えればこれだけ別の様なドラマに見える
というところは素晴らしいアレンジの仕方だと思う。

今回の幽霊騒動もある程度は結末は想定出来るものがあるにも
関わらず、これだけ楽しめるというのも、それぞれの持つキャラク
ターの特製を上手く発揮しているからだと思う。

星の知識なんてなかなか知らない人も多いだろうけど、
占術に長けている人であれば、知っていてもおかしくないだろうし
裏付け捜査も行っているので、説得力もそれなりに有る。

性格的に操りやすい路子をちょっとした意地悪感覚で利用していく
ところは、安倍祥明の持つ能力の一つを誇示しつつも、本人の性格
を計る上でも面白い利用の仕方だと思うし、ちょっとしたこの手の
心理的駆け引きを披露していくところは面白いと思う。

今回はきつね君の能力と、そして祥明がこの街に拘る理由にも
言及されていたし、きつね君の事情を知っているであろう
内藤源次郎と祥明のやりとりもなかなか興味深く描かれ、今後の
展開を期待させるものに繋がっている。

幽霊退治の物語ではないけど、別の形でまた幽霊エピソードなど
を使うというのも悪くないのではないかな。

安倍祥明 …… 錦戸亮 (30歳、陰陽屋・主)
只野路子 …… 倉科カナ (25歳、瞬太の担任、源次郎の孫)
沢崎瞬太 …… 知念侑李 (15歳、高校1年、陰陽屋・バイト)
鮎川珠希 …… 柏木由紀 (22歳、王子稲荷神社の巫女)
内藤源次郎 …… 杉良太郎 (69歳、居酒屋「狐火」の店主)
槙原秀行 …… 駿河太郎 (30歳、謎の男)
高坂則男 …… 宮川一朗太 (45歳、「ノリ理容室」の店主)
金井江美子 …… 濱田マリ (47歳、中華料理店「上海亭」)
駒形千鶴 …… ふせえり (50歳、「明神湯」の女将)
沢崎吾郎 …… 見栄晴 (43歳、瞬太の父・失業中)
沢崎みどり …… 南野陽子 (42歳、瞬太の母)

岡島択人 …… 山形匠 (16歳、瞬太のクラスメイト・スポーツ)
坂史尋 …… 西山潤 (16歳、学級委員長)
佐伯 …… 木下隆行 (瞬太の学校の教師)

牛島祐輔 …… 落合モトキ (足を骨折、車の整備士)
早乙女江見 …… 吉倉あおい (末期がん、19歳で亡くなる)
真央 …… 久家心 (バレエで舞台から落ちて腰の骨を痛める)
宇和島 …… 田窪一世 (王子中央病院・事務長)
高野明美 …… 千葉雅子 (看護師長)

吉田怜菜、しのへけい子、藤本飛龍、西大河


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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