アリスの棘 (2014年4月期・TBS・金曜22時枠) 監修：西田征史 脚本：��橋麻紀、池田奈津子 演出：塚原あゆ子、渡瀬暁彦、平野俊一 プロデュース：高橋正尚、高成麻畝子 主題歌：高橋優「太陽と花」 http://www.tbs.co.jp/alice2014/ 第6話 冷酷非情父を殺した、鉄の女 -------------------------------------------------------- 週末に日向の別荘に磐台が15年前の父の犯した事件に関係して いる資料があると知って一緒に向かうが一歩遅く、資料は焼却 炉で燃やされた跡だった。しかしなんとして資料の一部に 有る、"三浦直子"、"カテコラミン"という薬の処方に関する調査 書が残っていたことから、当時の関係者の証言と照らし併せて、 磐台が父親を出血多量死させたであろうことを確信していく。 三浦について調べている内に、彼女は明日美自身が父から教わった 言葉の一つ「明日はもっと良い日になる」という言葉を口にした ことを知って、15年前当時の彼女が小児科医として父と共に 働いていたであろうことを掴んで行く。なんとか彼女に接近し て証拠・証言を得ようとするが、彼女は鉄の女と呼ばれる程に 仕事は出来るが愛想はゼロの女性で他人を寄せ付けないオーラが あるのだった。 -------------------------------------------------------- 明日美は15年前の小山内孝夫が亡くなった時のことを知っている 人物を捜す中で、少しずつ壁にぶつかっていく。 見つかったと思った決定的証拠は次々と握り潰され、そして 人とかかわる内に彼女の中でも少しずつ復讐に対する執着心が 失われていることを感じていく。 何というかこのドラマ、ストレート過ぎるところが有って、視聴者 を良い意味で裏切るような展開にならないのが残念な感じ。 復讐とか野心の過程で、自分の過去が暴き出されてしまうのでは ないかとする緊迫感は小説家・渡辺淳一さんの「雲の階段」 のドラマ版でも似たような雰囲気があったけど、明日美は もの凄く相手のウィークポイントを調べているようで、実際には 手持ちのカードが少なすぎるところがあるな。 悠真の感情を利用しようとする流れなど、強引過ぎるところも有っ て、正直明日美に対して何処に惹かれる要素があるのかイマイチ 理解出来ないところも有るし、一緒にいてもつまらなそうだ。 美羽にしても裏切られたとする気持ちは分かるけど、そもそも 彼女、明日美と悠真の関係を疑っている状況だし、悠真が明日美 のことを好きだということに薄々感じているし、まだ嫉妬する 程には関係性も進んでいないので、変に明日美に対する過去の 暴露への執着心には、違和感しか感じない。 結局明日美は三浦という女性の心に入り込むまでは多少は上手く 演出されているのだけど、その後の展開は結局自分が最も信じて いない人間の"良心"に訴える策でしかなく、"気の毒だからと 言っても気を抜くな"という西門の方が寧ろ現実的なところで 動いているところが有るな。この辺はジャーナリストと ヒポクラテスの誓いのような宣誓をしている医師の性格の違いなん かも現れているんですかね。 水野明日美 …… 上野樹里 (新人医師) 磐台悠真 …… 中村蒼 (小児科の研修医で、磐内教授の息子) 西門優介 …… オダギリジョー (新聞記者。妹の死に疑問) 千原淳一 …… 田中直樹 (大学病院の医師で准教授) 日向 誠 …… 尾美としのり (大学病院の顧問弁護士) 水野和史 …… 中村梅雀 (明日美の養父、料理店「バルカンパーナ」) 蛭子雅人 …… 六平直政 (看護師長) 磐台修一 …… 岩城滉一 (大学病院の医師で教授。優介の父親) 星野美羽 …… 栗山千明 (聖林大学附属病院の看護師) 峰岸健太 …… 竹場龍生 (磐台の担当患者) 小山内孝夫 …… 眞島秀和 (明日美の実父。15年前に死去) 有馬 毅 …… 國村隼 (移植外科教授) 田崎絢芽 …… 霧島れいか (手塚製薬MR) 岡村圭吾 …… 今井隆文 (医者) 谷 宏之 …… 白石朋也 (医者) 遠藤由香 …… 藤井武美 (看護師) 樋口杏奈 …… 福吉真瑠奈 (看護師) 安達さやか …… 横地尚子 (看護師) 新田早苗 …… 羽村純子 (看護師) 伊達理沙 …… 藤原紀香 (大学病院の消化器外科のエース) 23歳の西門 …… 安西慎太郎 14歳の明日美 …… 菊池和澄 西門 結衣 …… 庵原涼香 (優介の妹) 峰岸 健太 …… 竹場龍生 (心臓病を患う悠真の担当患者) 三浦直子 …… 山本未來 (看護師) 上ノ原正義、安西慎太郎、諒太郎 山本ひかる、菊池和澄、 加瀬信行、中野剛、伊藤隆太(アナ)