明日、ママがいない (2014年1月期・日テレ・水曜22時枠) 脚本監修 - 野島伸司 脚本 - 松田沙也 演出 - 猪股隆一、長沼誠、鈴木勇馬 音楽 - 羽毛田丈史 チーフプロデューサー - 伊藤響 プロデューサー - 福井雄太、難波利昭 主題歌 - コトリンゴ「誰か私を」 第3話 ウサギの赤い涙。親のいる子も寂しい？ -------------------------------------------------------- 深夜徘徊癖のあるオツボネに驚くドンキ。 オツボネは現在17歳故に来年にはこの施設から出て行かねば ならず精神的にも辛い状態だった。ドンキはオツボネが常に ウサギの人形を手にしていることを気にする。ポストによると 以前の彼女はウサタンという呼び名で呼ばれていた事を告げる。 友則は新たに里親候補が名乗り出てきた事を告げ、みんなに 吉田家の履歴書を見せる。年齢は不問だが、条件としては星座 が射手座の人物だけだという。婦人は占星術師で有名な星野 とばりという人物の為だった。 ポストとオツボネがそれに該当する事を知る。オツボネは自分に とっては最期のチャンスかもしれないとしてポストに譲るよう 求めるが、二人が取り合えが、お試しにいくことになる。 しかしいざ吉田家を訪れると両親は不在にしており、お手伝い の三田村がいるだけだった。 両親との面談はなんとインターネットテレビ上で行われ、 父親は国際弁護士をしている為にL.A在住であり、妻もまた 公演の為に日本中を旅してルスにしがちだと分かる。しかし そんな中、吉田家には車椅子に乗ったアズサという少女が いることが分かり、二人の養子候補に敵意をむき出しにしてくる。 -------------------------------------------------------- 今回はオツボネのことを取り上げたエピソードだった。 ちょっぴり意図してホラー色の強い演出として描かれた感じ だし、やりとりを通して笑いも含ませていくところなど面白く出来ている。 インパクトの有る題材だけど、正直中止を唱えるほどのものではない かな。 児童相談所の水沢叶は、里親になる家庭とは何度も面談して 問題がないことを確認しているとしているにも関わらず、 いざ蓋を開けてみると、思いっきり問題のある家庭ということで 違和感を覚えることがある。ただドラマの内容からすると、 親のエゴによって子どもが振り回されるというものなので、 この里親の家庭もまた、本当に子どもが欲しいのではなく、寧ろ 自分たちの都合に合わせて姉妹を作ろうとしているものだった。 ネグレストとは違えど、精神的には完全に娘に対するネグレスト 状態の家庭ということも有り、なんとも言えないものがあるね。 ドラマとしては例え親が居ても幸せとは限らないということを 示したもので、オツボネの母子関係と共に、今回の里親の家庭 の事情が平行して描かれた。 オツボネの母親は確かに酷いのだけど、年齢からすると、 なんとか彼女自身に自立して欲しい感じもする。 どんな人物であれ多かれ少なかれ目の前の問題からは逃げてしまう というのが人間なんだろうね。しかしもっとも逃げてはいけない 子どもの問題から逃げてしまうところは、人間としてはしてはいけない ことだと思う。最低限の所でドラマが回っているので、訴えかけるところ も大きいな。 皮肉なことに、下手に家庭に収まるよりも「コガモの家」に 居た方が幸せに見えてしまう。この施設の居心地をあまりに 良くしすぎると子どもたちも離れたくなくなってしまうので 職員が厳しく接していることも分かるしね。 児童養護施設「コガモの家」 ポスト …… 芦田愛菜 (赤ちゃんポストに入れられていた) ドンキ(真希) …… 鈴木梨央 (母・涼香が鈍器で恋人を殴り捕まる) ピア美 …… 桜田ひより (ピアノ好き) ボンビ …… 渡邉このみ (家が貧乏) ロッカー …… 三浦翔平 (職員兼調理員、コンイロッカーに捨てられていた) 佐々木 友則 …… 三上博史 (48歳、施設長。"魔王") オツボネ …… 大後寿々花 (17歳) パチ …… 五十嵐陽向 (きよみ幼稚園に通う、母の臭いのシャンプー) ハン …… 阪本光希 (施設で暮らす双子) リュウ …… 阪本颯希 (施設で暮らす双子) 水沢 叶 …… 木村文乃 (25歳、児童相談所・職員、"アイスドール") 涼香 …… 酒井美紀 (真希の母、傷害事件) 東條祐樹 …… 城田優 (ボンビの理想の父親) 笹塚蓮 …… 藤本哉汰 (横浜市立川浜小学校児童) 香織 …… 鈴木砂羽 (40歳、弁当屋"味彩屋") 東條の妻 …… Mailys Robin 吉田正一郎 …… 吉野容臣 (夫・国際弁護士、LA在住) 吉田弓枝 …… 沢田育子 (妻・占星術師、"星野とばり") 吉田アズサ …… 優希美青 (車椅子) 篤子 …… 西尾まり (スナック篤子経営、オツボネの母) 三田村 …… 犬山イヌコ (家政婦) 田村 …… 神尾佑 (弁当屋へ) 澤田育子、吉野容臣、舞優、嶋崎伸夫、井川哲也 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)