明日、ママがいない
(2014年1月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本監修 - 野島伸司
脚本 - 松田沙也
演出 - 猪股隆一、長沼誠、鈴木勇馬
音楽 - 羽毛田丈史
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 福井雄太、難波利昭
主題歌 - コトリンゴ「誰か私を」





第7話 私のママでいい?

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森先生が産休のために朝倉亮が担任の教師になる。
素敵な先生だとして、ピア美は年上の先生に憧れる。
しかしドンキは先生は指輪をしているので結婚していることを
告げると、ピア美はガッカリ。
ポストはニッパチを幼稚園に送ろうとするが、トイレからなか
なか出てこない事を知り、幼稚園に行くのを怖がっている事を
知る。
ポストはそんな中で遅刻していき、新しい担任の教師から、
自己紹介をして欲しい事を告げ、最近の名前は難しいので
名前も間違えないよう教えて欲しいと言われ困惑する。
ニッパチは人見知りだとして、帰りに迎えにいくと、女児たち
からモテモテで、人気ものとなっていた。

コガモの家に戻ると、ジョリピの車が駐まっていることを
知ってボンビは急いで部屋に戻る。ボンビ以外にも里親にな
って欲しいと考える子供たちはジョリピに気に入られるため
振る舞おうとする。確かにボンビが憧れている人だと知って
いるがここでは自由競争だと語る。ピア美の幸せになりたい
とするどん欲さは勉強になると告げる。

友則は東條を子供たちに紹介する。
東條は男の子が欲しいという願いがある事を知って、女性陣は
ショックを受ける。今までまるで目立たなかった双子の
ハンとリュウが引き合いに出されるが、二人も引き取ることに
は難色を示す。
東條は余程自分の希望に添う子でないとダメだと知る。

ロッカーとポストはスーパーで食材の買い物をしていると、
そこで担任の朝倉に出会う。妻の瞳が現在体調を崩している
ので自分が料理を作っているとの事だった。
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新しく担任としてやってきた朝倉先生に「コガモの家」の子供
たちも馴染んでいく。一方、ジョリピが子供を求め始めたこと
を知るがサッカーの出来る男児だという事を知り、ボンビは
思い切った作戦を取っていく。そんな中、ドンキの中では
不思議な感覚が芽生えつつあった。

ネタ的に色んなことを盛りすぎていて、一本のドラマに集中する
ことが出来ない程に入り組んだものがある。

ドラマとしてもったいないと感じるのは、PTSDのように
後遺症を発し始めたドンキの件を一週だけで解決させてしまう
ところだろうか。
大抵この時期に受けた心の傷が大人になっても残ると言われている
けど、その傷がこんなにも早く現れるというのもちょっと違和感は有る。
子供の新たな問題の発生から事態解決の流れ・回収のスパンを早めて
しまうところは、やはり大人の事情が含まれているのか、それとも
元々そういうシナリオだったのだろうか。

ジョリピのエピソードに関しても、なんだか子供を選定している
ようでまるでペットでも飼うような感覚で子供選びに来ている
夫婦みたいで実に嫌な存在だ。
それでもやらない偽善よりも行動する偽善の方が良いものだと
する主張が有るのだろうか。

新たに登場するキャラクターである担任の教師もまた子供を失った
とするキャラクターで、なんでも親子問題につなげてしまうところ
はドラマっぽいところだった。

相変わらず芦田愛菜ちゃんが凄い。
失望したボンビに対して、「時々は誰かのせいにしていい」
「私はかわいげのない天の邪鬼なだけ」だと語る台詞を見ている
とタバコを吸ったり、バーボンを飲んで語る中年オヤジっぽさ
がある。

それぞれ本音を語り始めて、私がアイスドールと言われている
のに涙を流すなんて・・・とわざわざ自分アピールするような
台詞でしか心情を表現出来なかったり、分かりやすい形で
佐々木家の事情を語るところなど、やはりクレームの影響がある
のかな。

佐々木香織は友則の自己満足ばかりを責めているけど、香織は
逆に友則の気持ちを考えた事が有るのだろうか。
仕事・出世にしか興味がないとする男の割りに、そんな設定が
無意味に思えるようなやりとりにしか思えない感じに見えてしまう
のがちょっと違和感が有ったな。


児童養護施設「コガモの家」

ポスト …… 芦田愛菜 (赤ちゃんポストに入れられていた)
ドンキ(真希) …… 鈴木梨央 (母・涼香が鈍器で恋人を殴り捕まる)
ピア美 …… 桜田ひより (ピアノ好き)
ボンビ …… 渡邉このみ (家が貧乏)
ロッカー …… 三浦翔平 (職員兼調理員、コンイロッカーに捨てられていた)
佐々木 友則 …… 三上博史 (48歳、施設長。"魔王")
オツボネ …… 大後寿々花 (17歳)
パチ …… 五十嵐陽向 (きよみ幼稚園に通う、母の臭いのシャンプー)
ハン …… 阪本光希 (施設で暮らす双子)
リュウ …… 阪本颯希 (施設で暮らす双子)
水沢 叶 …… 木村文乃 (25歳、児童相談所・職員、"アイスドール")
涼香 …… 酒井美紀 (真希の母、傷害事件)
東條祐樹 …… 城田優 (ボンビの理想の父親)
笹塚蓮 …… 藤本哉汰 (横浜市立川浜小学校児童)
佐々木香織 …… 鈴木砂羽 (40歳、弁当屋"味彩屋")
東條マリア …… Mailys Robin (東條の妻、不妊治療)
レイカ …… 舞優 (東條の姪)

川島 …… 松重豊 (里親)
川島美鈴 …… 大塚寧々 (里親)
ニッパチ …… 寺田心 (コガモの家へ)

朝倉亮 …… 吉沢悠 (新しい担任)
朝倉瞳 …… 安達祐実 (亮の妻、娘・愛を踏み切りで亡くす)

亀頭真也、甲斐恵美利、井上華月


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