あすなろ三三七拍子
(2014年7月期・フジTV・火曜22時枠)

原作 - 重松清『あすなろ三三七拍子』
脚本 - 吉田紀子、ふじきみつ彦
音楽 - 大友良英
演出 - 土方政人、植田泰史
主題歌 - スピッツ「愛のことば-2014mix-」
編成企画 - 水野綾子
プロデュース - 小林宙





第2話 娘の彼氏を応援団の道連れにしてやる!
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リストラ候補だった藤巻大介はそれを回避するために社長から
の提案で、翌檜大学に入学し、伝統のある応援団部の復活を
求められる。齋藤と山下が手伝ってくれる中、新歓ステージ
で大介は雨の中応援パフォーマンスをするとそれを見た野口
健太と松下沙耶が入部を希望してくる。
女性の入部は異例だとするが、大介は先ずは頭数を増やすべき
だと告げられ入団が決定される。
翔は美紀に対してお父さんが新歓ステージで応援をしていた
事を話すと娘は信じられないとして激怒する。翔はお父さん
にも考えあっての行動ではないかとしてフォローする。
そんな会話をしているところを大介はたまたま通りかかり
目にする。すると翔が美紀に頬にキスしているのを見て
今度は大介が激怒する。

帰宅すると娘は大介に対して何故こんな事をするのかと問う。
一緒の学校だというだけでも嫌だという。まるで昭和という
感じで凄かったという翔。
大介は翔に対して娘と付き合いのであれば条件があるとして
応援団に入部するよう告げる。美紀のためならば入りますと
意外にもあっさりと受け入れる姿が合った。

翌日、紫乃や玲奈はネットで大介のパフォーマンスが掲載
されている事を聞く。

一方授業に於いて大介は現代フェミニズム論の教授である
原教授の授業を専攻する。私がテレビやマスコミに出ている
からといって興味本位に受講する人は居真杉出て行くよう
告げる。大介に対して授業が終わった後、自分が応援団の
顧問になったことを聞かされるのだった。
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翌檜大学はまかりなりにも部の存続の為に動き出す。
社会人3名と、現役大学生3名が応援団となって活動する。
活動を開始したことを知ったライバル校の京浜学院大学の
応援団から6月の定期戦の前に挨拶の顔合わせをしようとする
提案を受け、特訓する。

初回を見た限りではかなり心配する流れが有ったけど、2話目を
見たら随分とドラマとして面白さが身を結んでいる感じも受ける。
現代フェミニズムの象徴でも有る、原准教授が最も男臭い
応援部に来たことで何を感じるのか。そしてその部下とも言える
生徒の沙耶も同様のこと。
そして何よりも美紀の彼氏としての資格を得るために部への入部
を求められた翔が、現代人の象徴として、年上を敬うことも
ルールによって縛られるようなこともなく、大手を振って伝統
有る応援団部に来る事で、どのように融合を果たしていくのか。

伝統ばかりを追求する訳にもいかず、「これもご時世だ」と
して見たり、悪しき習慣だとしながらも、団の魂とか根性論に
よって感化されていくことに、そう悪いものではないと感じる
であろう若者たちの姿を見てこの調子でいけば上手い形で
伝統と現代の形というものを追求していくことになると思う。

ライバル同士、団籏の大切さというのは誰もが知るところなの
だろう。それが不覚にも吹き飛ばされたことによって、それを
取りに行くシーンに於いては、応援合戦のような形のコラボレート
によって、応援の本質的な部分に触れて、何も応援が試合など
に於ける勝敗が分かれる競技にばかり該当するものではない
ことが有って、よく出来たところだった。

そしてなによりも女性である沙耶が最も応援団とはどういうもの
なのかということを熟知していて、論理的口論に於いては負けない
強さがあるというところが面白く機能したエピソードだった。

問題は煙たがられている家族との間で、理解を示せるのかどうか
だね。
街の人たちも応援団の良さが分かってくれたら良いと思う。


藤巻大介 …… 柳葉敏郎 (エール物産総務部課長)
松下沙耶 …… 剛力彩芽 (学生・フェミニズム論)
保阪翔 …… 風間俊介 (学生、美紀の彼氏)
葉月玲奈 …… 高畑充希 (第58代副団長。チアリーダー部部長)
野口健太 …… 大内田悠平 (文理学部1年生)
藤巻美紀 …… 飯豊まりえ (大介の娘。翌檜大学生)
藤巻広子 …… 菊池桃子 (大介の妻)
荒川剛 …… 西田敏行 (応援団OBで第15代団長。エール物産社長)
原智子 …… 森口瑤子 (フェミニズム論研究室准教授)
山下正人 …… ほんこん (第38代副団長。サニー損保営業所所長)
齊藤裕一 …… 反町隆史 (第38代団長。三つ葉社営業部社員)
園田善彦 …… 山本涼介 (吹奏楽部部長)

江本慎也 …… 塩野瑛久 (京浜学院大学応援団団長)
真由美 …… 内藤理沙 (広子のパート仲間)
パン屋主人 …… 藏内秀樹 ()
小泉紫乃 …… 長谷川ニイナ (チアリーダー部サブリーダー)
渡辺哲治 …… 一ノ瀬ワタル (京浜学院大学応援団団長)

和田麻菜、伊藤未希、高野漁



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