あすなろ三三七拍子 (2014年7月期・フジTV・火曜22時枠) 原作 - 重松清『あすなろ三三七拍子』 脚本 - 吉田紀子、ふじきみつ彦 音楽 - 大友良英 演出 - 土方政人、植田泰史 主題歌 - スピッツ「愛のことば-2014mix-」 編成企画 - 水野綾子 プロデュース - 小林宙 第5話 死にゆく仲間へ最期のエール -------------------------------------------------------- 健太に対して例えどんなことが有っても家族であり、例えどんな 事が有っても応援する。そう大介はアドバイスすると、暫く 疎遠になっていた闘病中の父・康夫の病院を訪ねる。 ライバル校との定期戦が近づく中、応援以外の雑用が多いと して翔は文句を言う。OBへの案内状に関しては既に作り終わ ったことを語る翔。翔は大介に対して美紀と結婚すれば、 老後は団長の世話をすることになり、予行練習みたいなものだ としいつでも頼って欲しいという。自分は大介のオシメを 変える準備は出来ているという。 原は沙耶に対して日曜日まで講演の為に同行するよう求める。 しかし日曜日は応援団としてライバル校との定期戦が有った。 大介は翔に対して最近仕事が杜撰だと指摘。遅刻もしてくる し早退は多いとしていい加減になっていることを指摘。 招待状の案内も封がきちんと閉じられていないと指摘。 張り直すよう告げるが、今日はプライベートで用事がある ので後で挽回すると語る。 日曜日の定期戦は応援団にとっては晴れ舞台だった。 妻はいけない事を告げるが、美紀はいくという。美紀に 対して翔の何処が良いのかと問うと、翔はきれい好きで 部屋も綺麗だという。 -------------------------------------------------------- ライバル校・京浜学院との定期戦が近づき、応援の練習にも力 を入れなければならない状況だが、沙耶は顧問の教師・原と 共にフェミニズム論公開授業の為に地方巡回の手伝い。健太は 父親が死の淵にいるということで病院に付きっきり、そして 翔もまた遅刻や早退を繰り返している事を知って、大介は 翔がいい加減な性格をしているとして、娘との付き合いは認める ので応援団を辞めるよう勧告する。 今回は応援することに対してそれがどんなものなのかを理解出来て いないものたちが当然感じる、応援しているものの声が応援される側に 対してどれだけ影響を与えているのかを描いたものだった。 このドラマで上手いと感じるのは、何に対して応援するのかという バリエーションを豊かにし、応援団本来の範疇だと思っている学園内 の部活動に対する応援だけだと思っている価値感を見事に打ち破って いるところだと思う。 応援団とは何なのか・・・という所から始まり、そもそも応援する ということ何かを説いていくところは上手く出来ているし、 いろんな価値感を持った人たちが集まる団員が次第に一つの気持ち に向かっているところをヒシヒシ感じる流れだというところだろう。 誰一人として最初はマジメに考えるものなど居なかった流れが ここに来て応援することの意味を感じる流れは、視聴者同様に 上手く心に響いているところがよく分かる。 精神論ばかりで価値感が古くさいのではないかと思う間はこの ドラマの良さは感じられないところだと思うし、このドラマの中 には現代人が失ってしまったものが何かということを上手く含ませ 描いているところもまた奥深く感じるところ。 残念ながら初回が面白く感じ無かったところと、設定が少々奇抜 だったことも有るので、残念ながら視聴者の食いつきは悪い様だ。 藤巻大介 …… 柳葉敏郎 (エール物産総務部課長) 松下沙耶 …… 剛力彩芽 (学生・フェミニズム論) 保阪翔 …… 風間俊介 (学生、美紀の彼氏) 葉月玲奈 …… 高畑充希 (第58代副団長。チアリーダー部部長) 野口健太 …… 大内田悠平 (文理学部1年生) 藤巻美紀 …… 飯豊まりえ (大介の娘。翌檜大学生) 藤巻広子 …… 菊池桃子 (大介の妻) 荒川剛 …… 西田敏行 (応援団OBで第15代団長。エール物産社長) 原智子 …… 森口瑤子 (フェミニズム論研究室准教授) 山下正人 …… ほんこん (第38代副団長。サニー損保営業所所長) 齊藤裕一 …… 反町隆史 (第38代団長。三つ葉社営業部社員) 園田善彦 …… 山本涼介 (吹奏楽部部長) 江本慎也 …… 塩野瑛久 (京浜学院大学応援団団長) 真由美 …… 内藤理沙 (広子のパート仲間) パン屋主人 …… 藏内秀樹 (広子がパートで働いている) 小泉紫乃 …… 長谷川ニイナ (チアリーダー部サブリーダー) 渡辺哲治 …… 一ノ瀬ワタル (京浜学院大学応援団団長) 野口康夫 …… 三浦誠己 (父、末期) 野口景子 …… 高橋かおり (妻) 村田守 …… 布施紀行 (野球部主将) 星川教授 …… 渡辺道子 (フェミニズム論)