ビター・ブラッド 〜最悪で最強の親子刑事〜
(2014年4月期・フジ・火曜21時枠)

原作 - 雫井脩介『ビター・ブラッド』
脚本 - 小山正太
プロデュース - 中野利幸
演出 - 金井紘、谷村政樹、長瀬国博
主題歌 - Mayday「Do You Ever Shine?」





第4話 ふたりの対決!!
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鍵山謙介の息子の功太は同級生からボクシング対決という名の
暴行を受け、32発殴られたので3万2千円払えと無茶な要求を
される。倒れた彼のサイフから泥棒していく犯罪者の高校生
たち。そんな帰り道に功太は公園を通って帰宅すると、ナイフ
で人が刺されるシーンを目撃する。鮫島という男は他にも
見ていたものたちをナイフで刺す中、功太とも目が合い彼を
殺しにやってくる。しかしサイレンの音を聞いて犯人は逃げる。
もしもこのことを警察に話したら殺害するぞと脅す。犯人は
は功太が落とした城泉高校の校章を手にする。

警視庁銀座警察署刑事課捜査第一係は、春のレクリエーション
大会に出す出し物を決める。島尾は息子の夏輝にナイフを
持った犯人への対処法を指導する中で、レクリエーションの
企画を提出するよう一任される。

タレントの盗撮で男性が逮捕される。
"いいね"が欲しかったのだという容疑者。盗撮写真を掲載する
ことでSNSで1000件のいいねが押されたので快感になっていた
のだという。自分で出来ない事は他人の力を借りるという事に
理解が出来なかった。
瞳は夏輝に先日助けられた借りを返したいとして、瞳は一方的
に潮濱橋のレストランに8時に約束だと語る。時間厳守で遅刻
したらその分金をもらうという。
夏輝はレクリエーションの企画に何をして良いのか分からず
困っていると、鍵山から父親に相談したらどうかと言われる。
「頼るのは相手への敬意を示すことでも有り、父親は頼られたい
ものだという。」

夏輝は仕事を終えて急いで瞳と約束をしているレストランに
向かうと途中でゲーマーの男とぶつかり(PSPを壊した)、更には
男子高校生が同級生から暴行を受けているのを目にする。なんと
男性は鍵山の息子だと分かる。
見過ごすことが出来ずに止めに入る中、瞳との約束には遅れて
しまう。レストランにいくが彼女の姿は無く仕方なく帰るが、
瞳はレストランの化粧室にいただけで、未だに夏輝の姿を待って
いるのだった。
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夏輝はある時町中で同級生に殴られている学生を助けると、
その学生は鍵山の息子・功太だと判明する。鍵山家も親子関係
に疎遠になっていることが判明。
そんな状況の中、夏輝は功太が連続ナイフ殺傷犯によって
狙われていることを知るが、銀座警察署内でも夏輝に恨みを
持つ犯人によって立て籠もり事件が発生している事を知る。

二つの流れを同時進行させるという脚本や演出上のテクニックが
見られる話だったけど、そのテクニックが面白いものとして比例
した感じがしないところが残念だった。

今更設定自体を軌道修正するのも難しいことだが、刑事の仕事と
しては幼稚でお粗末な感じもするし、二つの流れの整合性やら
タイミングを図る為にモタモタして時間稼ぎをしている状況には
違和感を覚える流れが出来てしまうのも確かだった。

数字遭わせとか、事件の動機や目的など、いろいろとすりあわせ
に努力しているのも分かるし、刑事の親子関係が表面的には
上手く行っていないように見えて、少しばかりの親子としての
すれ違い感を取り除くと、意外と親の気持ちというものが
伝わっている感じがするので、その辺は男同士の親子関係にも
繋がって居るのかも。
夏輝は島尾とは上手く行って居らず、鍵山からアドバイスを
受ける。功太は鍵山とは上手く行って居らず、夏輝からアドバイス
を受ける。その辺の仕事に対する意識と気持ちのすれ違いを
通して不思議なリレーというもの自体は上手く出来ているとは思う。

問題は現場で起きている事件への対応だったり、コメディ化して
無駄に笑いを取ろうとしている刑事たちのお粗末で安っぽさが
目に余ることか。

夏輝と明村の親子関係について、一段落したところで、今度は
他人の家庭の事情を描いたことで、比較すべきものが有るし、
いざ実際に人の命を救う現場に遭遇した際に、父親のしている
苦労というものを身に染みて分かった時に、親の気持ちは子供
にも伝わっていくというところに有るのかな。


佐原夏輝 …… 佐藤健 (新米刑事、「ジュニア」)
島尾明村 …… 渡部篤郎 (ジェントル)
鍵山謙介 …… 高橋克実 (班長。夏輝と明村の上司)
前田瞳 …… 忽那汐里 (新人女性刑事)
稲木俊文 …… 吹越満 (「チェイサー」(尾行の達人))
古雅久志 …… 田中哲司 (刑事。「バチェラー」(結婚願望))
富樫薫 …… 皆川猿時 (刑事。「スカンク」(口臭が臭い))
鷹野浩次 …… KEIJI (刑事。刑事ドラマおたくの情報通)

佐原忍 …… 広瀬すず (夏輝の妹)
滑川 …… 古川雄輝 (捜査第二係)
竹田 …… 敦士 (捜査第二係)
貝塚剛久 …… 及川光博 (犯罪者)
山村万智 …… 草村礼子 (ひったくりの被害者)

康本将輝、芳野正朝、北代高士、なつみ、佐藤裕、松村はるか
山根和馬、佐藤乃莉、松井茜

鍵山功太 …… 小関裕太 (謙介の息子、城泉高校の2年生)
鮫島 …… 渋川清彦 (連続無差別犯)
ゲーマー …… 坂本真 (1000時間かけてモンスタースナイパー全国2位)
佐原富成 …… 伊武雅刀 (夏輝の祖父・刺される)

栗原卓也、塩川渉、谷口翔太、悠希とわ、湯沢勉
竹内友佳(アナ)


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