ビター・ブラッド 〜最悪で最強の親子刑事〜
(2014年4月期・フジ・火曜21時枠)

原作 - 雫井脩介『ビター・ブラッド』
脚本 - 小山正太
プロデュース - 中野利幸
演出 - 金井紘、谷村政樹、長瀬国博
主題歌 - Mayday「Do You Ever Shine?」




第8話 密室大パニック!!
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瞳は夏輝に対して、先日夏輝の部屋のベッドで寝ていたのは
自分の勘違いだったとして謝罪する。あの日、島尾たちと
飲んで居た際に、島尾から瞳は女として見た事が無いとさらり
と言われたことでやけ酒を飲んで酔ってしまったとのこと。
私はどうやら島尾先輩が好きなようだと言われ驚きの声を上げる
夏輝。前から夏輝に相談しようとしていたとし、先日食事に
誘った時にもその件を話そうとしたという。同期なのでそういう
ことも話しやすいと思ったという。それってどういう意味の
好きなのかと聞こうとするが・・・

鍵山から銀座署ふれあい見学ツアーが始まるとして、みんな
に告知する。しかし6月なのに尋常な暑さではないとして、
夏輝に署員たちはアイスを買ってくるよう要求する。

富樫はチンピラを署に連れてきて事情聴取をしていたが、
油断した際に頭をイスで殴られる。更に鷹野もまた犯人が
逃走する際頭を殴られる。

夏輝、島尾、瞳は買い物に行く中、エレベーター内でレジの
女性について話合っていた。あれは俺に惚れているという島尾。
一方署内では逃走したチンピラの捜索に躍起になっている中、
チンピラの男・大門栄介は署内の電源を壊して、署内の電子
機器の全てを動作不能にしてしまう。エレベーターも止まって
しまう。すぐに最低限の電源は補助電源によって回復する。
稲木は署内の監視カメラ映像から、犯人の姿を確認して、
各人員に犯人の居場所を示して逮捕させようとするが・・
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暑さが増す6月の異常気象の中、富樫が取り調べに引っ張って
きた男性が凶悪犯だという事を知る。取調中に隙をついて
犯人は富樫に負傷を追わせて逃走する。それを知った稲木は
すぐに出入り口を閉鎖し、犯人を建物の外に出さないよう
指示する。

犯人を早くに登場させた為に、その後の逮捕・検挙劇までの
スパンがあまりに長く、ダラダラっとしてしまったエピソード。
ゆとり世代の刑事ドラマって感じで、刑事らしい刑事ドラマも
なく、ただ大声で騒ぐものがいたり、恐怖を感じるものがいたり
で、濃いキャラクター性ばかりを抽出している。

たまには見せ場を作れとばかりにEXILEファンからのお叱りが
有ったのか鷹野の格闘シーンが唯一刑事ドラマとしての見せ場。
しかしその見せ場も刑事とはほど遠い行動によって繰り返し
失態を繰り返しては、犯人を無駄に泳がせてばかりする。

エレベーター内で閉じ込められている親子の構図自体は悪く
はないとは思うのだけど、雑音が多く、その雑音に楽しみを
見いだせないと基本的にはドラマとして楽しく感じられない
ドラマなので、この辺の感覚は作者と如何にシンクロ出来る
のかどうかというところなのだろう。

ある程度このドラマに対する耐性がついたのか楽しめる部分
も時々見え隠れしているので、脚本家さんのドラマに於ける
時間的概念の利用の仕方をもう少しバランスよく描いて欲しい。

ふざけている部分とドラマを締めるべき部分は、きちっと
選り分けるべきだと思う。


佐原夏輝 …… 佐藤健 (新米刑事、「ジュニア」)
島尾明村 …… 渡部篤郎 (ジェントル)
鍵山謙介 …… 高橋克実 (班長。夏輝と明村の上司)
前田瞳 …… 忽那汐里 (新人女性刑事)
稲木俊文 …… 吹越満 (「チェイサー」(尾行の達人))
古雅久志 …… 田中哲司 (刑事。「バチェラー」(結婚願望))
富樫薫 …… 皆川猿時 (刑事。「スカンク」(口臭が臭い))
鷹野浩次 …… KEIJI (刑事。刑事ドラマおたくの情報通)

佐原忍 …… 広瀬すず (夏輝の妹)
滑川 …… 古川雄輝 (捜査第二係)
竹田 …… 敦士 (捜査第二係)
貝塚剛久 …… 及川光博 (犯罪者)
山村万智 …… 草村礼子 (ひったくりの被害者)

署長 …… 山田明郷 (犬を飼う)
大門栄介 …… 中野裕太 (34才、凶悪犯、サソリのタトゥー)
安堂 勇次 …… 芦沢統人 (銀座警察署交通課巡査)

神崎孝一郎、安室満樹子、小林裕之、芦沢統人、篠田涼也
増田怜雄



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