ビター・ブラッド 〜最悪で最強の親子刑事〜
(2014年4月期・フジ・火曜21時枠)

原作 - 雫井脩介『ビター・ブラッド』
脚本 - 小山正太
プロデュース - 中野利幸
演出 - 金井紘、谷村政樹、長瀬国博
主題歌 - Mayday「Do You Ever Shine?」





第11話 永遠の絆
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爆破事件を起こしていた貝塚を追い詰めたことで彼は自爆して
亡くなったかに思われていたが、実際には生きていた。
あなたへの恨みを晴らすまでは死ねるハズはないという貝塚。
貝塚は島尾を捉えて遊園地に監禁するする中、夏輝にも来る
様伝える。そして夏輝に対して最後の選択をするよう告げる
と、この遊園地の観覧車には爆弾が設置してある事を告げ、
爆弾の解除に観覧車にいけば私は島尾を殺害に行くし、
島尾を助ければ爆弾を爆発させるという。父一人の命なのか、
それとも数千人の命なのか・・・息子としての使命か、刑事
としての使命のどちらを選ぶのかと問われる。
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貝塚は島尾によって生活の全てを奪われたとして、復讐の為
に家族をバラバラにする事を語る。夏輝は署内の仲間に連絡
するも携帯の充電は切れてしまい、連絡が取れなくなる。

なんというか、
あまりにお粗末なシナリオに辟易する思いしかして来なか
った。これが今の日本のドラマのレベルなのか。
まるで意味のないところでグダグダっと爆弾ネタを使って
延々を死と決断を引っ張る姿。
大変な事態が起きているにもまるで気が付かず、署内では
大騒ぎして、「声がやたらと大きいだけで邪魔くさい捜査官」
たちのお遊戯会を見せられ、不快感ばかりが残る内容である。

赤いコードがどうとか青いコードがどうとかその選択を迫る
シーンを見ると、もの凄く寒いものがあるし、こんなこけおどし
のシチュエーシュンが作られるのもそろそろ、今の時世に於いては、
厳しい状態だ。

途中で助けを求めるシーンなんて幾らでもあるのに、全く助け
ようともしない。誰も事件に気が付かず、完全にスルーして
いる状況の中、最終的にちょこっと出てきた時にだけ、家族だ
なんだと語り、ファミリー感を演出して納得してしまう姿。

近年稀に見るつまらないドラマだった「華麗なるスパイ」ほどでは
ないけど、もう少しバディが活きるシーンを演出して欲しかった。

杖を付いている歩いている貝塚の方が走っている夏輝よりも
歩く速度が速いのか、なんだか遊園地に於ける空間の利用の
仕方も不自然だった。

作り方によっては良いドラマになりそうなのに、コメディ要素が
完全にからぶった結果、つまらなさを助長している感じ。


佐原夏輝 …… 佐藤健 (新米刑事、「ジュニア」)
島尾明村 …… 渡部篤郎 (ジェントル)
鍵山謙介 …… 高橋克実 (班長。夏輝と明村の上司)
前田瞳 …… 忽那汐里 (新人女性刑事)
稲木俊文 …… 吹越満 (「チェイサー」(尾行の達人))
古雅久志 …… 田中哲司 (刑事。「バチェラー」(結婚願望))
富樫薫 …… 皆川猿時 (刑事。「スカンク」(口臭が臭い))
鷹野浩次 …… KEIJI (刑事。刑事ドラマおたくの情報通)

佐原忍 …… 広瀬すず (夏輝の妹)
滑川 …… 古川雄輝 (捜査第二係)
竹田 …… 敦士 (捜査第二係)
貝塚剛久 …… 及川光博 (犯罪者)
山村万智 …… 草村礼子 (ひったくりの被害者)



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