ブラック・プレジデント
(2014年4月期・フジ・火曜22時枠)

脚本:尾崎将也
プロデューサー:安藤和久、山下有為、木曽貴美、伊藤達哉
協力プロデューサー:東城祐司
演出:三宅喜重、白木啓一郎、小松隆志
主題歌:コブクロ「陽だまりの道」





第3話 最強の敵!社員愛する和装の女社長
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明智はネット上でのトレスフィールズに対する書き込みを検証
した結果、ブラック企業とされる発言の殆どに根拠のない風評
だけだと考え、これ以上悪材がなければ自然に噂も淘汰される
だろうと考える。しかしサービス残業のようなことが社内に
ないか調べるべきではないかと役員たちは口々にする。
三田村は不服だったが、明智や真理は社長の問題発言は慎んで
欲しいと言われ、会社のために自粛することを誓う。
杏子はなんとかしてベストセラーを出版させ自分の地位を確立
する為にも三田村を題材とした本を出版しようと画策していた。
あのヘラヘラとした顔を凍り付かせるようなものを書いてみせる
と考える。

そんな杏子の元に"セクハラオヤジ"吉田がやってくると仕事が
有ると言われる。夫を亡くして以降、夫の会社・ジュノザウェ
ディングサロンの経営を引き継いで切り盛りしている篠崎佳代子
が大学主催のビジネスシンポで講演してくれることになった
のでインタビュワー・進行役を務めて欲しいというものだった。
篠崎はブラック企業に批判的な人物で、「社員を大切にする」
ことをもっとうにしたホワイト企業の象徴的人物だった為に、
ブラックvsホワイトの対決は楽しいかもしれないとして仕事を
引き受けることになる。
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本当に従業員を守ることとはどういう事なのか。
会社と経営者と従業員との関係というものをどう捉えているのか
それぞれのホワイトとブラック企業だとされる経営者の理念なり
信念を見比べつつ、その主張とは逆に現実を知らしめた格好だった。

体の良い言葉は誰にでも受け入れられるものだし、心地良く聞こえる
のも確か。人間ならば誰でもそんな言葉だけを聞いて生きて
行きたいものだろうし、傷つきたくはない。

今回よく出来ていたのは、ホワイト企業の経営者の意見を全て
主張を耳にする中で、敢えて三田村はその主張に反論せずに最後まで
事態を見守ったことなのだろう。

本来中立的立場の人間のハズの杏子も完全に三田村に対する偏見
に満ちた視線を投げつつも、その偏見が誤りである部分がある
ということを実感させるという意味で見ていて気分が良いもの
だった。

ゆとりのような世代の中にも三田村の言葉が届いているという所
は良い流れだったし、彼が社長だと知った後にどんな態度を取る
のか気になってはいたけど、今の所は特別視する訳でもなく、
接している辺りは悪くない。

最後に現実を論理的に主張していく辺りの流れや、
三田村の変な笑い方を見ていると、尾崎将也さん&沢村一樹さん版の
「リーガルハイ」っぽさを感じるね。


三田村幸雄 …… 沢村一樹 (城東大学、学生兼社長)
秋山杏子 …… 黒木メイサ (城東大学、経営学講師)
冴島真理 …… 国仲涼子 (幸雄の秘書、"トレスフィールズint.")
吉岡美紀 …… 壇蜜 (産業医)
増山圭介 …… 澤部佑 (城東大学・杏子の助手)
三田村正美 …… 青木さやか (幸雄の妹)
明智志郎 …… 永井大 (専務)
三田村絹代 …… 白川由美 (幸雄の母)

映画サークル「アルゴノーツ」
岡島百合 …… 門脇麦 (合宿企画係担当部員)
工藤亮介 …… 永瀬匡 (部長)
前田健太 …… 高田翔 (副部長)
松村夏美 …… 高月彩良 (部員、渉外担当部員)
横山 由香 …… 愛名ミラ (文学部在籍)
太田 信也 …… 菅裕輔 (広報担当部員)
竹下 佳織 …… 瑠衣夏 (瑠衣夏)

高部あい、廣谷友紀子、渡辺邦斗、河野直樹
せーや、ひろみ、矢嶋俊作、永島和明、大塚達矢

篠崎佳代子 …… 萬田久子 (ブライダル会社ジュノザ・ウェディングサロン社長)
野島 厚子 …… 藤井祥子 (トレスフィールズ銀座中央店店員)
松川 郁夫 …… 黄地裕樹 (トレスフィールズ銀座中央店店員)


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