ブラック・プレジデント
(2014年4月期・フジ・火曜22時枠)

脚本:尾崎将也
プロデューサー:安藤和久、山下有為、木曽貴美、伊藤達哉
協力プロデューサー:東城祐司
演出:三宅喜重、白木啓一郎、小松隆志
主題歌:コブクロ「陽だまりの道」





第5話 セクハラ根絶!?毒舌男まさかの改心
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三田村たちは社内のコンプライアンス部部長の玲子を通して
調査の為に指針マニュアルを作る為にセハクラが何かを一つ
ずつ確認していく。女性社員たちは三田村が女性に声をかける
会話を通してそれがセクハラに該当するのかどうかを一つ
ずつ精査していく。企業としても意識改革をしていかないと
ブラック企業の烙印を押されるとして明智から説得されるも
昔はセクハラなんて細かく定義されるものではなかったと
三田村は反論する。しかし今では女性の社会に於ける意識が
向上したことによって昔はただ一方的に男性からのセクハラに
ガマンしていただけだという。でも彼氏が居るかを尋ねたり、
食事に誘ったりするのはコミュニケーションには欠かせない
ものではないのかとし、ジョークや下ネタもその一貫だという。
しかし玲子によると対等な同僚からの発言ならば多少容認され
るものだが上司から部下に対する言葉は、強制に受け止められ
ることがあるのだという。三田村は上司が部下の女性に好きに
なった場合にはどうアプローチすべきなのかと問う。
我々は洋服を売る企業であり、服は異性に対するアピール性の
あるもので恋愛ツールの一つなので、それを売る会社が恋愛ネタ
に口にするのが禁止だとするのもどうかと思うと告げるが・・
ガイドラインを作ろうとすると、三田村はコンプライアンス部
に全てを一任すると語る。
珍しく人任せだとする明智と真理は社長の態度に驚く。

学生の飲み方に参加する三田村。
そこで三田村は女性陣に対して、会社での発言がセクハラになる
現状を語る。百合は自分の作った会社なのに思い通りに行かない
ものなのねと語る。三田村は女性たちに彼氏はいるのか?と尋ね
るとみんな否定する。ウチの会社だと今の質問もセクハラだよ
と言われ、女性たちも驚く。杏子がやってきた為にセクハラに
ついて尋ねると、杏子は経済学の教師らしく、社員に対して
労働契約上の付随契約の義務として信義則上職場環境に配慮
するのは義務であり働きやすい環境を整える義務があると言われて
思わず呆気にとられる。
杏子は三田村の発言は女性を下に見ているように気がするのだ
という。三田村はその発言を受けて百合に対して、色々と恋愛
について質問する。どんな男性が好みのタイプとか、どんなアプ
ローチをされたいのか、好きな人はいるのかetc..
しかし突然百合はその場から立ち去ってしまうのだった。
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三田村は自分の個性を奪うような社内に於けるセクハラ防止の
為にガイドラインを作成することに対して、自分には理解の
及ばないことだらけなので、コンプライアンス部に任せることに
なる。会社での発言の制約に苛立ちを覚えつつも、三田村にとっ
ては、何故それがダメなのか理解出来ず、大学の仲間に色々と
話を聞いていく。するとその一人である百合が三田村の発言に
よって傷ついた事を知って、やはり自分の発言には問題がある
のではないかと感じて、考え直していくが・・・

セクハラ発言に関して、どこからどこまでがガイドライン上に
乗せられるべきものなのかということを精査していくことになる。

三田村にはセクハラに対する感覚の欠如が有り、相手の気持ちを
考えていないのではないかとされる中、実際に百合が傷ついた
事を知って、ショックを受けるが、百合が当時あの場から立ち去った
真意は思っている事とは全く別の事実がある事を知る。

好意を寄せている異性からであれば、一般的にセクハラだとされる
ものも実際には相手が好意を寄せてくれると感じる反面、
嫌っているものが同様のことをすれば、たちまちセハクラとして
定義されてしまうという不条理さが描かれた。
ガイドラインによって一つの指針は出来ると思うのだけど、
結局人間と人間が接している限りは、多少はセクハラ行為に及んで
いく可能性は否定出来ないし、それが好意の表れなのか、それとも
悪意のあるものなのかという事は個別に判断すべきものがある
のだろうなと思わせるものが有った。

三田村の言っていることが当たり前すぎて、今回は討論になるのか
という感じにも思える。
寧ろ三田村は学生の感覚を取り入れて、それを会社のガイドライン
に利用しようとしているのではないかという計算高さがあると
思っていただけに、額面通りに百合のことを受け止めて落ち込んで
いるとする流れは正直理解出来なかった。

セクハラを封印された三田村に対する女性たちの物足りなさ感。
吉岡美紀もまたセクハラを失い意図的に彼に逆セクハラする
ところなど面白く出来ていたし、完全に三田村以上にブラック化
している杏子の存在なども楽しい要素だったかな。


三田村幸雄 …… 沢村一樹 (城東大学、学生兼社長)
秋山杏子 …… 黒木メイサ (城東大学、経営学講師)
冴島真理 …… 国仲涼子 (幸雄の秘書、"トレスフィールズint.")
吉岡美紀 …… 壇蜜 (産業医)
増山圭介 …… 澤部佑 (城東大学・杏子の助手)
三田村正美 …… 青木さやか (幸雄の妹)
明智志郎 …… 永井大 (専務)
三田村絹代 …… 白川由美 (幸雄の母)

映画サークル「アルゴノーツ」
岡島百合 …… 門脇麦 (合宿企画係担当部員)
工藤亮介 …… 永瀬匡 (部長)
前田健太 …… 高田翔 (副部長)
松村夏美 …… 高月彩良 (部員、渉外担当部員)
横山 由香 …… 愛名ミラ (文学部在籍)
太田 信也 …… 菅裕輔 (広報担当部員)
竹下 佳織 …… 瑠衣夏 (瑠衣夏)

安田良太 …… 渡辺邦斗 (トレスフィールズインターナショナル)
遠山美咲 …… 高部あい (トレスフィールズインターナショナル)
戸塚 …… 河野直樹 (トレスフィールズインターナショナル)

せーや、ひろみ

金谷真由美、鈴木アメリ、本山歩、小室祥子、大塚ヒロタ
松長ゆり子、千葉一磨、三上哲


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