ブラック・プレジデント
(2014年4月期・フジ・火曜22時枠)

脚本:尾崎将也
プロデューサー:安藤和久、山下有為、木曽貴美、伊藤達哉
協力プロデューサー:東城祐司
演出:三宅喜重、白木啓一郎、小松隆志
主題歌:コブクロ「陽だまりの道」





第9話 ブラック流就活内定の極意を伝授!?
--------------------------------------------------------
企業の採用面接。
どんな本を読んでいるのか面接で聞くのはダメだという明智たち
の言葉に三田村はまるで理解出来なかった。思想信条に関わる
質問はダメなのだという。映画などの趣味を聞くのがダメなのだ
という。危ない質問をすればすぐにインターネットに書き込み
されて炎上する時代だという。
そんな中、三田村の会社でも最終面接が始まる。
川村良彦という北総大経済学部の生徒が入ってくる中、社長は
また有る事に気が付く。室内に入ってきてから座るまでの行動、
そして服装に至るまてほぼ全員同じなのである。
理由を尋ねるとそういう就職面接に関するマニュアルがあると
のこだった。あまりに画一的な行動に三田村は違和感を覚える。

そんな中、真理と美咲は、最近よく出回っているインターネット
サイトのジョブトライアルジャパンという学生が本音を語り会う
サイトが人気が有るとのこと。そこにはブラック企業の条件
として社長の写真がサイトに大きく掲載されていることと
有った。自己顕示欲が強く、社員の幸せよりも社長自身の満足感
を優先する為だとされる。更に秘書が美人過ぎるというのも社長の
自己顕示欲の現れだというものだった。この世の中本音と建て前の
差が大きすぎる゜だろうとして三田村は呆れる。

出版社の山岡は杏子に逢う。杏子はトレスフィールドの取材を
しているが思っていた程ブラックな企業ではなく経営者も
寧ろ良い人だったことを語り、出版企画に関しては、変更
せざるを得ないかも知れない事を語る。しかし山岡は悪者じゃ
ないのであれば、本の中で悪者に仕立て上げれば良いとし、俺たち
が現実を作るのだと言われる。
--------------------------------------------------------

就職面接に関して、三田村は明智たちから色々と質問して良い
ことと悪い事の違いを聞かされ、発言の内容によっては、すぐに
ネットに情報が公開され、ブラック企業との烙印を押されること
を聞かされる。就職学生を支援するジョブトライアルジャパンでは
それらの情報が集まり、影響力があるとされるが・・・

ネット社会の怖さというものを感じるエピソード。
自分が学生時代にもネットでの就活は有ったけど、ここまで
掲示板での影響力というのは無かったな。

掲示板の書き込みが信憑性のある情報かどうか。
なかなかイチ個人がその情報の信憑性を精査することが難しいもの
があり、見えない力が動いていることもネット社会では
解明するのが難しい状況だ。

ウソも100回言えば本当の事になるとネットの誰かが叫んでいるのを
目にしたことが有るけど、出版社の人間にしても、ネットを
運営する人物にしても、操作して世論なり人を動かすことの怖さと
いうものを感じるものがある。
操作する側の人間になるのか、操作される側の人間となるのか。
最早イチ個人の持つモラルだけでそれを問いかけるというのは難しい
時代になっているのだろうな。
情報が売れる時代というのが益々描かれている。

企業側のウソと就活学生たちのウソが取り上げられた。
嘘を付けば企業は学生を採用しないだろうし、そんな嘘はすぐに
バレることも有る。矛盾するような問いかけに対して答えが
見つからないものがあるけど、就活に於けるモチベーショーン
を欲望に任せることは大切な要素の一つであるということは
否定出来ない事実として描かれた。

体の良い言葉を並べ立てた田島。しかし一枚その壁を取り外す
とまさにメッキが剥がれたかのようなブラックさが現れると
いうのはとても面白いやりとりだった。
三田村にしてみれば、こういう情報を操作する企業に立ち向かえな
い一面が有るのかと思ったけど、上手いこと、本当に業績を
上げてきた人ならば、この程度の妨害には論破も出来るという
ところなのかな。

なかなか爽快感のあるエピソードで、本当のブラック企業と
見かけのイメージの違いというものを上手く提示したと思う。


三田村幸雄 …… 沢村一樹 (城東大学、学生兼社長)
秋山杏子 …… 黒木メイサ (城東大学、経営学講師)
冴島真理 …… 国仲涼子 (幸雄の秘書、"トレスフィールズint.")
吉岡美紀 …… 壇蜜 (産業医)
増山圭介 …… 澤部佑 (城東大学・杏子の助手)
三田村正美 …… 青木さやか (幸雄の妹)
明智志郎 …… 永井大 (専務)
三田村絹代 …… 白川由美 (幸雄の母)

映画サークル「アルゴノーツ」
岡島百合 …… 門脇麦 (合宿企画係担当部員)
工藤亮介 …… 永瀬匡 (部長)
前田健太 …… 高田翔 (副部長)
松村夏美 …… 高月彩良 (部員、渉外担当部員)
横山 由香 …… 愛名ミラ (文学部在籍)
太田 信也 …… 菅裕輔 (広報担当部員)
竹下 佳織 …… 瑠衣夏 (瑠衣夏)

安田良太 …… 渡辺邦斗 (トレスフィールズインターナショナル)
遠山美咲 …… 高部あい (トレスフィールズインターナショナル)
戸塚 …… 河野直樹 (トレスフィールズインターナショナル)

せーや、ひろみ

田島洋一 …… 大東駿介 (ネット企業)

岡部たかし、タモト清嵐、犬飼若博、町井祥真、ワタナベケイスケ
栗原卓也、緒方陽太



inserted by FC2 system