僕のいた時間
(2014年1月期・フジ・水曜22時枠)

脚本:橋部敦子
プロデュース:橋本芙美・江森浩子・元村次宏
編成企画:中野利幸
演出:葉山裕記、城宝秀則





第8話 俺のこと認めてよ、本当は叫んでたんだ!お母さん!
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拓人と久しぶりに再会した恵は彼がALSである事を知って恋愛に
於いて自ら身を引いた事を知る。
守と逢う拓人は、拓人さえ良ければ恵が介護を手伝ってくれ
ると言っている事を告げるが、先日逢った時に断ったことを
告げ、恵には繁之との生活があるので、もう来ないだろうこと
を告げる。

一方恵は、繁之とは結婚前に同棲する予定だったが、一緒には
暮らせないという恵。一緒に住むのは急ぎすぎたかもしれない
として繁之は気持ちに整理がつくまで待つことを告げる。

拓人はノートに書いていた「恵を抱きしめたい」という文字を
消す。

翌朝、恵の元に繁之がくる。
朝のジョギングはもう日課になっているという繁之。

一方拓人は主治医の谷本和志の元を尋ねると、職場での仕事
ぶりが今でも認められて職場での人間関係も円滑に行っている
ことを語る。しかしマウスを動かすことが出来なくなった時に
は仕事をすることは出来ないので山梨の実家に帰ることになる
だろう事を語る。

そんな中、陸人がアパートに戻ってくる。
山梨の澤田家の実家では、友人の医師一家は兄弟共に医大に
入った事を告げ、父・昭夫は妻・美和子に対してお前の育て
方が間違っていたのではないかと告げ、陸人をちゃんと教育
するよう語る。
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再会した恵と拓人。もう割り切った関係になれるかに思えた
がいざ再会すると当時のままの気持ちが残っている事を知る。

ドラマとしての興味のピークは過ぎてしまったかなって感じ。
もちろん面白さのモチベーションは維持しているとは思う。
ただ今後はただ献身的な恵の姿と、亡くなるまでに何が出来る
のかをただ見守るばかりの展開になっていきそうで、想像
以上の展開にはならない気がする。

子供には子供の苦労が有り、親には親の苦労が有ったこと。
それを分からせたということで拓人も自分の気持ちを少しずつ
露わにさせていくところに繋がったり、苦しい状況の中でも、
充実した人生へと向けた終末期へと向かって順調街道を進んでいる
感じ。

一番悲しいのは繁之だけど、こうなることはある程度予想して
いたのに、その怒りを拓人にぶつけていきそうな感じに見える
のはちょっと酷なのかな。

拓人の中でも仕事が出来る最後の線引きとして、マウスが
動かせないことと同時に自分でトイレに行けなくなることが
描かれていた。
下の世話というのがある意味人間にとっては最後のプライドみた
いなものが有るのだろうか。今後恵にその面倒を見てもらうと
いうのは、なかなか想像するだけでも辛そうだけどね。

格好良い時のままで記憶に残したいと思う気持ちと、残り少ない
人生の中で自分の求めるまま悔いの人生を送りたいとの間で、
厳しい葛藤が有るのだろうけどね。


澤田拓人 …… 三浦春馬 (22歳、就職活動中の大学4年生・ALS・宮前家具)
本郷恵 …… 多部未華子 (22歳、拓人の同級生)
水島守 …… 風間俊介 (22歳、拓人の同級生)
向井繁之 …… 斎藤工 (24歳、拓人の2年先輩、大学院、怪しい)
村山陽菜 …… 山本美月 (恵の友人、就職は諦めた!、ヒナって自分で名前を言う子)
澤田陸人 …… 野村周平 (拓人の弟・医大に合格する)
谷本和志 …… 吹越満 (拓人の主治医)
本郷翔子 …… 浅田美代子 (恵の母、彼氏が出来たら連れてきなさい!)
澤田美和子 …… 原田美枝子 (拓人と陸人の母、弟にだけ期待している)
澤田昭夫 …… 小市慢太郎 (父、山梨中央総合病院院長)

宮下正樹 …… 近藤公園 (拓人の上司)
今井保 …… 河原健二 (ALS患者、拓人の友達)
本郷の父 …… 桜井聖 (他界している)
佐藤 …… 岩橋道子 (介護ヘルパー)
下平伸 …… 竹尾一真 (宮前家具社員)
塚田陽治 …… 羽田真 (宮前家具社員)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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